「地球温暖化」のメカニズムは、二酸化炭素などのガスが地球の周りに膜を貼って、地球を温室のように温めることによって起きている地球規模の現象です。この二酸化炭素は、私たちの家庭生活やオフィス、工場などから排出されています。日本は年間で約12億3,700万トン(2000年)の二酸化炭素を排出しています。これは世界平均を2.4倍上回る量です。一人当たり年間約9.75トン、1家庭にすると1日約4キロの排出をしている計算になります(JCCCAのHPより)。
例えば、ムカンシンさんがペットボトルのコーヒーを自動販売機で買ったとします。コーヒーを作る工場とペットボトルを作る工場で二酸化炭素が排出されます。出来上がった製品を自動販売機まで運ぶトラックも二酸化炭素を出します。自動販売機(日本に555万台あると言われています)は365日24時間コーヒーを冷やし続けますから、もちろん二酸化炭素を排出します。飲み終わり空になったペットボトルは捨てられるか、リサイクルに回されますが、その処理過程においても二酸化炭素は排出されます。缶ジュースやペットボトルの「飲み捨て」や「使い捨て」商品は、より多くの二酸化炭素を排出することになるのです。
二酸化炭素濃度が高まり地球の平均気温が2℃上がると、@豪雨や干ばつなどの異常気象の増加、A海面水位の上昇、B動植物が暮らす生態系の移動、C農業生産物の収穫量低下、D熱帯性感染症の発生の増加、E大気や水質の汚染の進行などが生じるとされています(沼澤、1999:
110)。
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