これまで私たちのライフスタイル、1人の人間の24時間がどのように生態系や地球全体に影響を与えているかを、食料・森林・エネルギーの視点からみてきました。先進国ニッポンに暮らす私たちのライフスタイルは、残念ながら自然環境、途上国、そして私たち自身へのダメージを生み続けています。

もちろん、ナマケモノさんのライフスタイルが地球にまったく無害とは言いきれません。バスを利用すれば二酸化炭素を排出しますし、外国の食材を使わずに暮らすことは難しいでしょう。プラスチック製品の消費も避けられません。けれども、一つひとつの行動が、常にあなた自身を取り巻く環境に影響を与えていること、めぐりめぐって自分の体に戻ってくることを認識しているのとしていないのとでは、おのずと毎日の行動に差が出てくるはずです。選択権はあなたにあります。あなたの意思で、より環境に負担のかからない、エネルギーを消費しない暮らし方を選ぶことができるのです。

大地や自然、動植物、そして生産者の人々とのつながりを意識しながら、一人ひとりのライフスタイルにある環境や社会への責任を認識すること(Recognition of Responsibility)からはじめてみましょう。そして、地球という大きな箱舟に暮らす1つの生命(いのち)としてどう毎日を暮らしていくか、もう一度自分の24時間を見つめなおしてみましょう。あなたが変わる分だけ、社会や世界もちょっとずつ変わります。それらの積み重ねが大きな変化につながるのです!


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