「『ROR』に署名はしたけれど、じゃあ私は何からはじめよう?一人ではじめるのって、なんだか勇気ない・・・。」そんな方のために、ここでは日本で個人や市民グループによって取り組まれている「ROR」の実践例を紹介したいと思います。すでにたくさんの仲間がそれぞれの「ROR」を展開しているんですよ。
全国に会員をもつ環境・文化NGOナマケモノ倶楽部では、誰でもすぐに実践できる「ZOONY運動」を提唱してきました。「ズーニー」と読み、「〜せずに」の「ずに」に由来しています。「〜してはいけない」で終わるのではなく、「〜せずに、じゃあどうするのか?」とその先を自分でソウゾウ(想像・創造)していく提案型の運動です。
たとえば、自動販売機を使わズーニー、水筒を持ち歩く。割り箸を使い捨てズーニー、MY箸を持ち歩く。たまには電気をつけズーニー、ローソクの灯りを楽しむ・・・。
重要なのは、ZOONYは “やせがまん”ではないということ。むしろその方が心地よい、楽しいとハマってしまう力があります。達人になると「一手間かけたからこそ、今、味わえる喜び」をエコの快楽、持続可能な贅沢とさえ感じるようです。
確かにZOONYには、出かける前に水筒の準備をする、買物をする際にエコロジカルな商品を選ぶ、など一手間かかります。でも、ソウゾウしてみてください。自動販売機の中からしか選べない缶ジュースを買う友人を横目に、自分の大好きなお茶をお気に入りの水筒で飲む自分の姿を(「飲む?」とおすそ分けしてあげてくださいね)。
「ないものねだり」から「あるもの探し」へ。そこには遊び心満載でワクワクするような可能性が広がっています。
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