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ピラチカ族メンバーがサンゴと貝で作った看板!(2004年6月、 トゥドゥマリ浜)
★写真をクリックしてね・よんなーの旅報告が読めます★
ピラチカ族のトップ ピラチカ族とは? 03.11スロープログラムの感想
 

ニュース What's New
8/22

★2004.06西表島訪問「よんな〜の旅」ウェブができました!(プログラム詳細はこちら

7/9
★2004年7月9日・琉球新報「西表リゾート開発反対の意見広告掲載」に賛同しました。

★龍村仁監督の「地球交響曲」第五番に、石垣昭子さん&金星さんが登場します!
 8月末から東京でロードショーもあります。詳しくはこちら

★雑誌「ソトコト」2004年2月号と3月号を要チェック!!
2003年11月にセヴァン・スズキが「トヨタ環境移動教室」で西表島を訪れた際のレポートが掲載されています。

★西表島開発や西表の生態系に関する情報はJANJANから。
 最新の情報が随時アップされていきます。

★リゾート開発に対して訴訟も起きています。詳しくはこちらから。

 

「ピラチカ・スロープログラム(2003年11月16日〜19日)」に寄せられた感想

2003年11月、生態系と人々が豊かで、スローな暮らしが息づく西表との「つながり」を創るために、下見も兼ねてスロープログラムを実施しました。ピラチカ族が誕生するきっ掛けなったスローな旅の感想です。

西表島、祖納のシチ祭りに参加して 藤井 芳広

 11月20〜25日まで、祭りの準備をしながら、シチに参加しました。・・・[祭があった]祖納(そない)で一番感じたのは、目に見えないものの存在です。そこら中に霊や魂や八百万の神のようなものがうようよしていました。それは磁場として現れたり、魔よけのような形でそこら中に存在していたり、気候や風や波だったり、様々なエネルギーとして存在していて、怖くもありました。そういうものとうまく付き合っていくためにシチというものが生まれたんじゃないかと思います。自然の恵みに感謝し、祝い、儀式をすることで、神や祖先も喜び、それによって、来年の豊作や健康や子宝を祈願したんだと思います。今回祭りの準備に参加して、若者も年寄りもみんなが一生懸命に祭りを作ろう、成功させようとしている姿を見て、島の人の、島や、伝統や、文化や、祭りへの誇りを感じました。・・・・・・また行きたいです。

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後藤 彰 (GOTOH Akila)

 西表は、とにかく濃かった。僕に入ってくる空気、眼に飛び込んでくる色彩、肌で感じる暖かい風と鋭い太陽、聞こえてくる様々な音、カエル、フクロウ、木々のざわめき、滝の声。そして、出会ったかなり個性的で強烈な人々、強い方言、次の日に残らない泡盛、世果報(ユガフ)を運んでくる節祭などなど。

 一方、西表では離島ならではの問題も垣間見ました。ゴミ問題、公共事業や巨大リゾートへの依存、過疎化あるいは少子高齢化など。

 「西表どうだった?」と聞かれても答えに困るけど、「帰ってきてから何だかポジティブなエネルギーが自分の中に流れている」という事実が全てを物語っています。

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馬場 直子(ナマケモノ倶楽部事務局)

 ナマケモノのツアーっていいなあと、改めてナマケモノ倶楽部が好きになった西表の旅でした。爪にかすかに残る青色は、琉球藍が発するメッセージなので、日に日に取れていくのがとても寂しいです。・・・・・・

  紅露工房での藍染めはじめ、浦内川河口の汽水域でしかできない海晒し工程では、昭子さんたちが取り組まれている、伝統文化を現代アートとして蘇らせるパワーと、その織物の美しさにただただ圧倒されました。浦内川を守るように生育するマングローブ林や、かつて田んぼだった廃村に立ち寄り、石垣金星さんやガイドの方のお話を聞き、人間は自然に寄り添って生きていることを実感しました。・・・・・・

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篠 健司

 西表島から帰って1週間。今でも僕の爪には、1枚の木綿のハンカチを染めた時に着いた藍の色がわずかに残っている。3泊4日、実質的には丸2日間という短い滞在で触れた西表島は、この1枚のハンカチに凝縮されているような気がする。素人の僕が染めたこのハンカチでさえも、大量生産されたそれとは違い、唯一無二の表情を持っている。なぜなら、染めの出来上がりはそのときの自然条件に左右されるからだという。石垣昭子さんの織られた芭蕉布は本当に美しかった。その布を生み出すのは西表独特の空気、光、風。そして、マングローブの森が浄化する海の水。しかも、染料の醗酵には西表にある木に棲む菌や、泡盛が不可欠なのだという。目には見えないひとつひとつの自然の力が、自然の素材から紡がれる布や染料、人々が受け継いできた知恵、創り手の心と組み合わさって初めて生まれる布。この布を生み出した要素が一つでも欠けていれば、僕が今回触れた西表はなかったのだ、と思う。しかし、年に一度神々が遊ぶという神聖な浜、トゥドゥマリの浜で進行しているリゾート開発は、奇跡的に生まれた生物の多様性のみならず、その自然とともに暮らしてきた島の人々の生活にも大きな影響を与えつつある。・・・・・・

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藤岡 亜美

 だんだん小さくなる島を背に、石垣金星さんのもいでくれたアセロラをかじる。ひとつぶ、ふたつぶ。3つ目の実からニョロっと黒い虫が一匹出てきた。「連れてきてしまったなあ」。

「ここにはすべてがあるのに、西表は沖縄を、沖縄は東京を向いている」。

 金色のナマケモノ、金星さんのいったその順番を辿り、私は帰路に着く。アセロラを育てた11月の太陽が、ゆっくりと沈んでゆく。これからここに書く旅の話は、例えていうなら、三線の奏でる音楽に似ている。いちいち心の琴線に触れる旅だ。弾いた弦がぶるッと震えて胸の奥がキーンとする感じ。

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宝の島、西表島 渡邊 由里佳

 初めて訪れた西表島。訪れた山、林、カヌーで下った浦内川、散歩をしたトゥドゥマリ浜、ただそこに落ちている貝殻や流れ着いたマングローブの種や流木、浜をてけてけ歩くヤドカリ、マングローブ、竹林、五感で感じた植物、初めての藍染体験、芭蕉で作ったお箸入れ、地元の食材がたっぷり入った手作りのご飯、98歳のちえこおばあに見せてもらった縄あみ。町をあげて世代が入り混じって進む祭り準備の様子。村に伝わる踊り、歌、舞いを長老たちが若者に教える。そして島を心から愛する人たち。

 それら全てが“西表島時間”をつくっていて、その流れがなんとも心地良かった。たった3日間の滞在だったけれど、西表の時間に身をおいて、空気をたくさん吸って、たっぷりごはんをたべて、お酒ものんで、たくさん眠った。

 西表は、大切なものがたくさんたくさん詰まった、間違いなく宝の島だ。

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