2007年6月10日、スローカフェネットワークの結成を記念して、 スローフード研究者・島村菜津さん始め、多数のゲストを迎え、 スローカフェ運動の足もとを確認すると共に、初めての情報交換 の場として、イベントが開催されました。
スローカフェの経営に現に関わっている方々のみならず、これか
らカフェを始めようとする方、興味・関心のある方、コーヒーが好
きな方、菜津さんのファンの方などが集まり、和やかな時間が流
れました。
菜津さんからは、著書「バール、コーヒー、イタリア人」から、軽快
な口調で興味深いお話が聞けました。
バールという場が、人々の毎日の暮らしのにあり、文化そのもの
であること。また文化の発信とともに、その拠り所でもある。
イタリア人の”カフェ””バール”という場所への、誇りを感じずにはいられませんでした。
中でも、バールにまつわる心に残った粋なちょっと昔の話。常連さ
んなどがお金があるとき2杯分のコーヒー代を一杯のコーヒーに
支払って置いていきます。お店の人はそれをプールしておき、ホ
ームレスの人などがお店に来て「今日、ある?」とお店の人に尋ね
たとき、「あるよ」常連さんが置いていった一杯のコーヒーをサーブ
するのだそう。人情味溢れた、人が行き交う、人がつくるバール!
日本では、それこそ数年前から空前のカフェブームが始まり、今
は少し落ち着いてきたという頃でしょうか。しかし、まだまだ、”カフ
ェ”というと、若者のだけの場所であったり、閉鎖的な感じがすると
ころも多い気もします。
もっとローカルで、子どもからお年寄りまで出入りできて、もっと生
活くさかったり、人間同士のやりとりができていったら、おもしろいなと思います。
中庭では地域通貨が使えるマーケット。子どもから大人までわきあいあいとした緩やかなマーケットが開催されていました。 |