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CONFERENCIA INTERNACIONAL DE CAFE SUSTENTABLE
―サステイナブル(持続可能な)コーヒー国際会議―


 2002年9月に、エクアドルのコタカチ郡において「第3回 持続可能なコーヒー国際会議」が開催されます。(第二回アンデス生産者会議と同時開催)

■日程

9月9日:
開会式
第三回持続可能なコーヒー・フェアトレード国際会議
第二回アンデス生産者会議

9月10日:
第三回持続可能なコーヒー・フェアトレード国際会議
第二回アンデス生産者会議

9月11日:
ラウンドテーブル(エキスパートを呼んで、地域住民とのディスカッション)

*会場:Escuela Santisimo Sacramento (エクアドル・コタカチ郡)
*会議参加費:海外からの参加者9/9-10で30ドル。9/11は無料。
*会場近くでは、フェアトレード団体やNGOによるブース展示が行われます。


■会議講演者:

・中村隆市 (フェアトレードで輸入する側からの報告)
・クラウジオ・ウシワタ(ブラジル有機コーヒーのケース)
・パトリシア・モグエル
(メキシコの有機コーヒーおよびアグロフォレストリーエキスパート)
・アルバロ・アギラ(メキシコの先住民のコーヒー生産者グループのケース)
 このほか、ヨーロッパからフェアトレードのエキスパートと、エクアドル・インタグのコーヒー栽培に関する報告もされる予定。

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概要

 エクアドルのコタカチでは、他の地域に先駆けて、エコロジカルで社会的な活動が盛んに行われています。こうした一連の動きの中で、“サステイナブル(持続可能な)”コーヒー生産の具体例を示すことが今回の会議の目的です。「地元や国内、そして世界的なレベルで持続可能な未来を実現していく上で、この会議がその流れを強める役割を果たすことになるだろう」というのが、会議を組織する人たちが抱いているビジョンです。

 この会議では、「破壊」を行わずに生活の質を向上させるという多くの先駆的な例とともに、有機農産物のフェアトレード ―これは、環境への影響を削減できる収入源としておそらく最も可能性のあるものでしょう―を取り上げます。また、この会議を進める過程で、コタカチの自治体の条例が持つ役割や機能も出来るだけ活かしていきます。

 ここで、"サステイナブル"コーヒーという言葉を用いるのは、これが「有機栽培やフェアトレードとは違う」ということを明確にするためです。つまり、有機栽培やフェアトレードよりさらに一歩踏み込み、エコロジカルな「アグロフォレストリー」によって生産されたものを、より多くの人々に知ってもらうためでもあるのです。リオ・インタグ・コーヒーの例からわかるように、アグロフォレストリーは、減少している貴重な森林を保護するのに役立つと同時に、実際この「サステイナブル」という言葉にびたりと当てはまるものなのです。

※「アグロフォレストリー」:森林を残したまま、その間に果樹や樹木、あるいは野菜などを栽培する栽培方法。森林農業とも呼ばれています。インタグでは、このように森の中にコーヒー樹を植え、バナナなどの熱帯果樹や樹木などとの混作が行われています。多様な作物が見られるこの森は、生物多様性を守り、人々に生活の安定ももたらしてくれるのです。

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目的

1)コタカチやエクアドルのコミュニティがエコロジカルで持続性を持った社会的な開発を選択していくこと―これは、生活の質を向上させ、現在おこなわれている環境への破壊的な影響を減らし、生物が生きる場を取り戻すことを促進させることになりますが―を示すことによって、持続可能な社会へ向けた動きを強めていきます。

2)有機コーヒーのフェアトレード国際フォーラムを開催します。フェアトレードを行っている代表者らがそのネットワークを強め、サステイナブルコーヒーやフェアトレードに携わるコミュニティグループやNGOが直接リンクすることが出来るようになります。

3)エコロジカルなモデルとして、エクアドルのコタカチのような生態系保全自治体を実際に見て、知ることができます。コタカチ生態系保全自治体というイニシアティブへの参加を促すとともに、エコロジカルな概念に対する人々の理解を強めていきます。

4)地元、国内そして国際レベルで、フェアトレードの重要性に対する消費者や市場の意識を高めていきます。

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背景

 「第3回 持続可能なコーヒー国際会議」をエクアドルのコタカチで開催するとは、2000年にブラジルで行われた第2回会議で決定されました。このように、有機やフェアトレードに関して国際的な議論を行う中で、あるものが必要だということが明らかとなってきました。それは、私たちが境界線を越えて、地元の人々が本当に望む開発を行いながら自然を守ることが出来るシステムに近づくためのものです。

 こうしたことから、私たちは今回の会議に、"サステイナブル"という言葉を用いることにしました。これまで日本(1998年)とブラジル(2000年)で行われた有機コーヒー国際会議には、世界各国から多くの代表が参加しました。会議の発起人で開催者でもある中村隆市氏は、日本への有機コーヒー輸入のパイオニアです。彼と彼の会社(有)有機コーヒーは、今回の会議においても中心的な役割を果たしてくれることと思います。また会議は、コタカチの直接参加型民主主義の基礎となっている年一回のコタカチ民衆議会(People's Assembly of Cotacachi)の開催と時期を同じくしています。

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コタカチ郡について

 コタカチは、エクアドルの北アンデス山脈に位置する地域(郡)です。(先住民族、メスティソ、そしてアフロエクアトリアンからなる)コタカチのコミュニティは、先住民族の知事アウキ・ティテュアニャ氏をリーダーに、直接参加型民主主義の実現に積極的に取り組んできました。

 地球上には脅威にさらされているホットスポットと呼ばれる地域が25カ所あり、コタカチ郡にはこの内の2つが含まれています。これらの地域における森林破壊率は、エクアドルアマゾン地域の森林のそれを遙かに超える勢いです。

 植民地化という過程は、今日まで、自然のシステムに最も大きな影響を与えてきたものです。しかし、現在は、鉱山のような搾取開発的な産業による脅威が増加しています。鉱山の試掘や探索は、脅威にさらされている雲霧林においてすでに始まっているのです。そして、これを後押ししているのは日本のODAや世界銀行です。このような開発は、地元のコミュニティの参加や支援を無視して行われてきた典型的なものと言えます。

 コタカチのコミュニティは、破壊的な開発に代わるオルタナティブなものを積極的に探し、これに関わる活動を率先して行ってきました。この動きの中で大きな成功を収めた1つが、組合(300世帯以上のメンバーを抱える)による日陰栽培の有機コーヒーを販売することです。これらのコーヒーを日本へ輸出することは、コタカチのインタグ地区に暮らすとりわけ貧しいコミュニティにとって、選択の自由を生む確固たるオルタナティブな収入源となっています。

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生態系保全自治体(Canton Ecologico)

 参加型政治を通じて、コタカチの人々は、この地域が「生態系保全自治体」を宣言することに満場一致で賛成しました。彼らは生態系に関する厳しい条例を可決し、地元と国際レベルの両方で生態系保全自治体を増やしていくプロジェクトを率先して行っています。生態系保全自治体というのは、地元のコミュニティに利益をもたらす持続可能な開発計画や経済活動によって、コタカチが自然や天然資源を守り、持続的な社会をつくり上げていくことをサポートするための法的機構と言えます。

 コタカチ地域は、社会的およびエコロジカルなものに関して先駆的な高い意識を持っています。つまりコタカチは、エコロジーで社会的にもやさしい開発システムの理想的なモデル地域となっているのです。私たちは、世界各国のこうしたさまざまなイニシアティブ(先駆的な考え方やその例)を紹介し、地元のコミュニティだけでなく、エクアドル国内や世界のさまざまな地域から参加する人々に対して、オルタナティブな開発を選択するということを訴えていきたいと考えているのです。

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