ハチドリセミナー第5回・12月10日(土) 私にできること〜森に学ぶ、風に学ぶ
アイヌ・ネノ・アン・アイヌ。日本の先住民族・アイヌの言葉で「人間らしい人間」という意味です。森や川、動物のそれぞれを神として大切に扱い、必要以上のものは欲せず、次世代の子どもたちのために自然を残していく、、、アイヌ民族をはじめとする世界の先住民族の考え方には、人間と自然との強いつながりがうかがえます。 一方、私たちは、近代化の過程のなかで、効率やスピードを重視するあまり、自然とのつながりや畏怖の念を置き去りにし、その結果、日本全国で「開発」という名のもとに森や川が破壊され、美しい景観を損ねたばかりか、そこに暮らす人々の生活文化までも強制的に変えてしまいました。 今回のハチドリセミナーは、北海道で「私にできること」を続けている講師をお招きして、「人間らしい人間」=生活の質を高めていくにはどうしたらよいかを一緒に考えていきます。 「将来深々と生い茂る森の中で、アイヌの伝統的な生活を体験できる場所をつくりたい」と、自然林の回復に取り組む貝澤耕一さん。「でんきを使いすぎる生活からスローダウンしよう」と、函館で市民風車の建設を呼びかけるピーター・ハウレットさん。 お2人の取り組みに、私たちの暮らしの中での「私にできること」を見つけてみませんか。お誘いあわせの上、ぜひご参加ください。 ●日時:2005年12月10日(土)12時30分開場、13時〜15時30分 ●参加費:700円(コーヒー1杯つき) ●会場:カフェスロー(東京都府中市栄町1-20-17、www.cafeslow.com) ●講師:貝澤耕一さん(NPO法人ナショナルトラスト・チコロナイ理事長) ピーター・ハウレットさん((南北海道自然エネルギープロジェクト代表) ●プロフィール 貝澤耕一:1946年、北海道沙流郡平取町二風谷生れ。アイヌ民族。父・貝澤正氏の遺志を継ぎ、二風谷ダム訴訟を起こし、1997年、アイヌを先住民族と国家に認めさせる。現在はナショナルトラスト・チコロナイ理事長として自宅裏の山林保全に取り組むほか、平取アイヌ文化保存会事務局長として、海外の先住民族との交流や次世代アイヌへの文化継承に力を注ぐ。 ピーター・ハウレット:1955年、北海道札幌市生れ。カナダ人。函館ラサール中学・高校専任英語講師。1998年に函館市七飯町にある推定樹齢400年の大トチノキが伐採されそうになったのを、住民70人と反対運動を展開し、保存を勝ち取る。現在は南北海道自然エネルギープロジェクト代表として、函館に市民風車建設やスローライフの提唱を呼びかけるほか、「ぐりとぐら」をはじめとする絵本の英訳も手がける。 ●お申込:カフェスロー(火・水定休) tel:042-314-2833 cafeslow@h4.dion.ne.jp ●主催:ナマケモノ倶楽部 http://www.sloth.gr.jp? info@sloth.gr.jp ●協力:スロービジネススクール、カフェスロー ●助成:地球環境基金