5/18(日) 《チェ・ゲバラ長女「アレイダ・ゲバラ氏」来日イベント》
ピースローカル☆Revolution〜小さな国の大きな奇跡〜 |
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今年は、ゲバラ生誕80年、そして「キューバ革命」50周年。
その記念すべき年に、ゲバラの長女「アレイダ・ゲバラ」さんが来日します。
5/18 ピースローカル☆Revolution〜小さな国の大きな奇跡〜では、映画『COMANDANTE-コマンダンテ』の上映、アレイダさんの講演とナマケモノ倶楽部世話人「辻 信一」さんとの対談もおこないます。
先日まで来日をしていた、ナマケモノ倶楽部の仲間でもある「ハチドリ夫妻 アウキ・ティトゥアニャ&アルカマリ」とも親交の厚いアレイダさんと辻さんとの対談は必見です!
■キューバがスローに戻ってくる(Be-Pal 辻連載より)
キューバについてのドキュメンタリー映画をふたつ見た。ひとつはオリバー・ストーン監督によるフィデル・カストロへのインタビューをつづった『コマンダンテ』。
あなたも悲しみに沈むことがあるのか、というストーンの問いに、映画を見ているぼくたちは、そこでチェ・ゲバラの死について語るカストロを期待するのだが、彼は「うん、それもあるが」と受け流して、かわりに自分の母の死について語る。顔をゆがめて、どんなにその死によって打ちのめされたか、を。
過去の栄光への執着について問われたカストロは、尊敬するキューバ独立運動のリーダーで詩人のホセ・マルティの言葉を引用する。「世界のすべての栄光はトウモロコシ一粒の中に入りうる」。そしてこうつけ加える。「歴史は相対的だ。・・・名声や人気などに何の価値がある?いずれは消えるものだ」アメリカによって広められた「愚かで残忍な独裁者」としてのカストロ像からは自由だと信じていた自分が、映画に現れた老人の愛すべき凡庸さにビックリしている。
海外からの医学生を迎え入れ、無料で教え医者に育て上げるというキューバの「医療外交」について問われて、それを「平和への投資」だとこともなげに言うカストロ。また環境問題について、有限な資源を浪費し続けるという今の世界システムの破綻は「単純な算数ができればわかる」と言い切るカストロ。
彼の答えはしばしば短く簡素で、時々詩のように美しい。もうひとつは、東京平和映画祭で見た短編記録映画『SALUD!ハバナ』(監督・撮影・編集、井坂泰成)。200万都市ハバナが街中での有機農業によって食糧自給できるようになったという驚くべき事実についてのレポートだ。
「持続可能な社会」を模索している世界中の人たちが今、キューバに熱い視線を送っている。一方、米国政府がこの半世紀、たびたびカストロの暗殺とキューバの体制転覆を謀ってきたことが徐々に明るみに出ている。ついこの6月末には、ブッシュ大統領がある演説で、「神がカストロを片づける」と言い、それを聞いたカストロは「神が私をブッシュから守ってくれた」と言ったそうだ。歴史とはまたなんという遠回り!ふたつの映画はその歴史を問い直している。
もしも、カストロのキューバが、本気で「戦争への投資」より「平和への投資」を、「経済競争への投資」より「環境への投資」を信じているのだとすると、逆にこの小国を悪意の包囲網で取り囲んできた世界にとって、この半世紀とは一体何だったのか、と。ぼくは数年前のキューバ訪問の時の写真を眺め、長年かけて集めた吟遊詩人シルビオ・ロドリゲスのCDを聞き直してみる。
スペイン語がそうであるように、彼の歌はラテンアメリカの共通語だ。中南米への旅の先々で、世界の変革を望む者たちの周りにはいつも彼の歌があった。決してうまいとはいえない、高く細い、ちょっとメランコリックなシルビオの歌声が、旧市街の古びた町並みや、そこに咲くハイビスカスとよく似合っていたっけ。
もっと美しくなるのに羽根はいらない
限りない愛の導きさえあれば
飛ぶのにも羽根はいらない
ぼくは友情と微笑みを集めよう
それらをもたぬ人たちのために
ぼくは善意を集めよう
きみが胸に隠している善意を
(シルビオ・ロドリゲス「羽根はいらない」より) |
映画『モーターサイクルダイアリーズ』で若き日の
チェ・ゲバラはラテンアメリカを旅していました。
今カリブ海に浮かぶ島「キューバ」では、
「Ceremos como Che〜チェのように!〜」と
子どもたちから大人までが憧れ、目標としています。
その人気はキューバ国内に止まらず、世界中の若者の
多くを魅了し、今でも人々の心の中で生き続けていますー
今年は、ゲバラ生誕80年、そして「キューバ革命」50周年。
その記念すべき年に、ゲバラの長女「アレイダ・ゲバラ」さんが来日します。
「キューバ」の中で、そして世界中の若者の中で、
生き続けている彼について、「娘」としてそして 「キューバ市民」として語ります。
そして、彼が成し遂げた革命後の今はどのような「国」なのでしょうか。
200万人都市に住む人々は有機農業で自給し、医療と教育は無料。
そのような話しを聞くとき、これからの「日本」が
どういう方向に向かえるのか、次世代を担う
「ひとりひとり」が考えるときなのかもしれません。
イベント前半では、オリバーストーン監督、アメリカが拒絶した
問題作『コマンダンテ』を特別上映し、後半はアレイダさんからの講演、
辻信一さんとのトークセッションを予定しています。
またとないこのチャンスに、みなさん奮ってご参加ください。
最新情報はアテナ・ジャパンまで。
*講師*
アレイダ・ゲバラ/Aleida GUVARA:
1960年チェ・ゲバラとアレイダ・マーチとの間に長女として誕生。
7歳の時に父チェを亡くし、その後父と同じ医師を目指す。
現在キューバ親善大使を務めながら、小児科医として
父親ゆずりの行動力で、ラテンアメリカやアフリカを飛び回り、
貧しい子供達への医療活動などを行っている。また自ら
ジャーナリストとしてチャベス大統領にインタビューを行った
『ラテンアメリカは世界を変える!』も執筆。
*映画*
『COMANDANTE-コマンダンテ』
アメリカ社会の権力構造とメディアの暴力に取り組んできた
ハリウッド屈指の「社会派監督」オリバー・ストーンが、
生誕80周年をむかえ何かと話題になっている人物、
伝説のキューバ最高指導者フィデル・カストロに迫った
歴史的ドキュメンタリー。
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日時:2008年5月18日(日) OPEN 13:00
映画 START:14:00 講演 START:16:00 CLOSE:19:30(予定) |
会場:JICA地球ひろば 東京都渋谷区広尾4-2-24
東京メトロ日比谷線 広尾駅下車(A3出口)徒歩1分
※駐車場はありませんので車でのご来場はできません。 |
出演:アレイダ・ゲバラ |
ゲスト:辻 信一 |
参加費:前売り 2000円/当日 2500円 |
お申込:info@atenajapan.com
*E-mailにて、お名前・連絡先・希望人数を明記の上ご連絡ください。 |
主催:アテナ・ジャパン |
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