●NGOビレッジ出展報告 |
期間:2008年@7月25日(金)、A26日(土)、B27日(日)
天候:@晴れ/曇り A晴れ/曇り B晴れ/曇り/雨
参加者:小玉信和、立平裕子、原愛子、山崎オリエ(SWC)、竹之内国幹(責任者)
→なまくるボランティアスタッフ4名+SWC社員1名
内容:
・日本最大級の音楽イベントであるFUJI ROCK FESTIVALにおいて、来場者が社会問題に対
する理解を深めることを目的とし、各NGO団体がアピールをする場として運営されているNGO
ビレッジ(アヴァロンフィールド内)への参加
・NGOビレッジ内でのブース出展(物販、ワークショップの展開)
・NGO団体活動の紹介とアピール(ステージトーク)
・社会問題とNGO活動の関わりから、行動の提言(ステージトークセッション)
・NGOビレッジ村民として、全体で、来場者へのアピール(装飾、キャンドルナイト運営、
アーティストライブ運営、リラクゼーションスペースの設置等)
本番前行事:NGOビレッジ全体ミーティング5月〜7月で実施された三回全て参加。(各団体で 最低1名は要参加。)
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反省・感想・分析等:
・初のドームテント内でのブース出展について(今までは、区画ごとの小さいテント出展)
今回、ナマクラは、”REPP””NEW POWER GEAR””サイクリング”の各NGOと共に、一つのドームテント内のスペースをシェアしながら展開。他の団体は、区画ごとの小さいテントで、1団体づつ展開。
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物販をするにあたっては天気を気にせずにすみ、雨の時はドームに人が集まってくるなどの利点があった。他団体からの流れで回ったり、導線を団体同士協力してつくり、共にドーム内を盛り上げる雰囲気がつくれたという利点はあった。しかしナマクラ単体としてお客さんを呼び込みにくいという問題点もあった。また、ドーム内他団体が物販がなくワークショップ中心のシンプルな見せ方だったため、(ナマクラも2つワークショップがあり、物販もありで何を行っているのかのアピールバランスなど)物販メインにするならするで見せ方により一層の工夫が必要な場でもあった。他団体とのバランス、ナマクラの中でのアピールも難しかった。 |
⇒ビレッジ全体ミーティング時に一応の希望を出し、ブースの場所は決定したが、過去と今回の経験を総合し、次回どちらで出展すべきか判断する必要がある。
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・ワークショップ(WS)/スタンプ販売について
ポトリシートでポトリチェック・カブヤリング作り・オリジナルタトゥースタンプ販売と物販以外が、三種類もあったため、何をメインに薦めたらいいのかなどやりづらかった。担当する人数的にもスペース的にも限界があった。WSをやるならひとつに絞ったほうが良いという印象。また、その内容自体、宣伝、運営など全体的に事前準備不足感は否めない。
◆ポトリシート(40人参加/100枚持参)によるポトリチェック(無料)
(来場者が日常生活の中で行っているポトリの数をチェック。ハチドリ計画などを参考にシート作成。温暖化防止への行動として、日常でできることの発見・再確認をし、意識啓発、少しでも行動を促すことが目的。)
項目数が多く、内容が重複するものやピンとこないものがある(例:自動車を使用しない人にとってのアイドリングストップ項目など)、計算が労力を要する、時間もかかり、基準が曖昧なためかなり高い数字の結果がでることが多く、今後の目標を意識させづらいなどの問題点があった。ただ、折りたたみ形だったので、チラシ等に比べ持ち帰りやすく、効果の継続性はあった。参加者には、FUJIROCKスタンプを無料で押印→かなり好評
◆カブヤリング手作りワークショップ(1回100円。)
カブヤ麻からリングを手作りするワークショップ。事前にメンバー全員がやり方を習得していなかったため(ちなみに竹之内は最後までできず)、はじめ教えられる人が限られてしまい、対応仕切れない場面もあった(順番を待ってもらったりして対応)。短時間で簡単に作れること、デザインの良さなど、概ね好評であり、2度訪れる来場者もいた。
◆オリジナルタトゥースタンプ(1回100円。)
身体にスタンプする予定だったが、インクがうまくのらず、最終日にしか使えなかった。試す機会を持たなかったなど準備不足が原因。紙や服に押したりするのは、そこそこうまくいったが、完全にアピールの失敗(見本としてスタッフに押すことを積極的に行わなかったことや、POPの準備ができなかったことなど)。
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・ステージアピールについて:
■アヴァロンステージ(7/25。原・立平)…
500人収容。規模としては一番小さい部類のステージ⇒ナマケモノの着ぐるみを着て(立平)の アピールは一見不気味な感じではあるが目立って注目を引いていた。雨の中で、聴衆はかな り少なかったが、原がナマケモノの活動・ブースアピールを実施、わかりやすいと反応は上々。 |
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■グリーンステージ(7/26。小玉・竹之内が参加)…
4万人収容の最大のメインステージ⇒小玉がメインスピーカーで、竹之内がナマケモノくんに扮し、熱くロックにアピールを行った。その後、アピールを見てブースに寄ってくれたカップルがいたり、写真をねだられたりとナマケモノくんは大人気だった。ビジュアル的な効果はかなり有効だという手応えはあり、今後も着ぐるみを上手く活用していくと、きっかけになって興味を持ってもらいやすいと思われる。
グリーンステージでのアピールは映像とトークの選択だったが、映像は、午前中の人が少ない時間帯、単に流すだけでほとんど注目されないので(音量は不明)、自由にアレンジできるトークの方が訴求力はあると感じる。ステージ両脇の大型モニターにもトークしている様子が映ること、マイクのボリュームもアーティスト並みの大きさ、日本中の音楽をやる人々の憧れのステージという場なので、経験としても効果としても今後もトークアピールを勧めたい。
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・トークセッションについて(7/27。立平・山崎が参加)…アヴァロンステージ
「自然エネルギー」をテーマに他団体とのトークセッションに参加。(他の日程の、G8、六ヶ所問題には他団体が参加)
団体紹介にはじまり、ハチドリの話を紹介するとともに、SWCの水出しコーヒーから得た「創エネルギー」(自分たちが元来持っているエネルギー)について提言した。エネルギーは使うもの、と捉えがちだが、自分たちも創り出すことができるし、その方がより楽しく、より豊かになる、と新しいライフスタイル感を伝えることができた。ステージアピールとは違い、活動や考え方、方向性など来場者に近い視点でトークが展開され、ナマクラらしさは来場者にも伝わっており、その後、ブースに来て反応をしめしてくれた来場者も数名いた。
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・参加スタッフのブース/その他での動きについて
メンバー全員が積極的に話しかけ、来場者とつながりを作っていく場面がいくつかあったことはとても良かった点である。そういったつながりにより、中には何度もブースに来てくれる人もいた。数は少ないにしても、自然との調和を掲げているフジロックにも、やはりナマクラのコンセプトでもある「スローな生き方」に共感し、楽しみながらも自分達で何か行動したいという想いを抱いている人がいることは確かで、意義のあるブース出展ができたと思われる。フジロックだけのつながりではなく、日常生活に戻った後の、今後にもつながるつながりを持てたのはでないか。
しかし、商品に関する知識であり、コンセプト等、事前に一度ブース経験をしていると、もっとより明快に深く伝えられたと思う(未経験者談)。次回は全員、他のイベントブース出展を事前に一度経験してから行くことを勧める。
ブースには、ローテーションで番を最低2名(時には1名)つけ、可能な限り、他の団体ブース見学、交流、飲食、休憩、自由時間(ライブ鑑賞など)をして、自然との調和をテーマにした音楽フェスティバルとはどういうものか、どんな可能性があるかをそれぞれが体感する時間も持つことができた。ナマクラスタッフ同士、NGO同士、協力してやらなければならないわけだが、音楽の持つ力・魅力、フェスイベントの雰囲気・運営業務、そこに集うスタッフ・出展者・来場者の立場に総合的に触れることで、他のイベントにどう主体的に関わることでどんな意義が生まれるかを各スタッフ身をもって知ったのではないだろうか。 |