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【レポート】 「非電化工房」見学会行ってきました!@那須 

こんにちは。ナマケモノ倶楽部事務局の岩澤です。
テクテクノロジーでも辻さんと対談している藤村さんの「非電化工房」の見学会に参加してきました!

非電化工房は月に2回定期的にどなたでも、見学することができます。
ナマケモノ倶楽部は7/16−8/31「自然エネルギーの愉しみ方〜」有楽町さえずり館にて
展示いたします!期間中、藤村さんのセミナーも7/29(水)にございます。乞うご期待!

私たち事務局3人はそのお勉強のため参加。またなまくるの石毛さん、砂川さんで申し込んでいったら、集合場所に行くとナマクラ金井シゲさんに遭遇。なんと北のハチドリのオープニングイベントでテクテクのロジーを購入し、すぐに会いたいと申し込まれたのだそうです。とてもアクティブなシゲさん。

☆★非電化工房アトリエ in 那須★☆

2007年7月1日に建設を開始し、全体面積はなんと3000坪!
敷地の周りは自然に囲まれ、ホトトギスやいろんな種類の鳥の声が響き渡っていました。
東京よりも、涼しく、空気がとても澄んでいます。

それまで藤村さんは30何年も逗子に住まれ、葉山にアトリエがあったそうです。お金をかけず、健康な家、余計なエネルギーを使わない家。そんな家があったらメッセージを何か与えられるのではないか。やる気になれば、何でも出来ると思い立ち、逗子から離れる。2年がかりで土地をずっとピアニストの奥様と探されたそうです。

念願かない見つかった土地ですが、後悔されていることが一つあるそうです。

それは那須の厳しい、冬の寒さ!!

春は花々が咲き、夏は新緑、秋は紅葉と季節折々楽しまれているようですが、冬は極寒!
今は楽しく冬を過ごすことが課題だそうです。

総勢9名(普段20名ほど参加)で、藤村さんのご家族と和気あいあいとした雰囲気な見学会でした。



      
◆ムーミンの家

私達をまずスナフキンが出迎えてくれます!フィンランド産のガーデンハウスセット。
最大、25名入った実績があるとか!ハウス中央にはグリルとテーブル、椅子の上にはトナカイの毛皮、 時計、食器、いろりなどが全てセットと聞きびっくり!

   

屋根には太陽電池が設置され、 中には直流電球を使用。 私たち普段の生活で使用しているのは交流が主。 直流は遠くに電気を送ることが難しい為だそうです。 しかし直流は省エネ電球!交流と異なり、電気を直に使え電力ロスを無くす。 また電磁波が飛ばなく、交流よりは電磁波過敏症の方にとって良いそうです! ソーラー・自家発電には直流が良いそうです!
藤村さんは大のムーミン好きで、本やグッズも飾られていました。 木の温かみがあり、ここで過ごす時間はより一層人と深まることができること間違いなし。

◆農園(150坪)

現在150坪の菜園に20種類(いも、里、さつまいも、かぼちゃ、いんげん、小松菜、ピーマン、とうがらしなどなど)。奥様が耕されていました!

◆モンゴルのゲル

2003年より、モンゴルとの非電化プロジェクトがスタート。
ゲルは現地で使われているものよりも、一回り大きいそうで直径6m弱。 日本は雨や湿気が多い為、通常は土の上に取り付けられているゲルもコンクリートの上に木の床に建てられ、 またゲルの周りも2重に防水布、通常は吹き抜けになっている天井も屋根を増築したそうです。 モンゴルの人なら2時間で組み立て、1時間半で解体、しかし日本では組み立てに2週間かかってしまうそうです。
 
       

中に入るとゲルが風で飛ばされないように中央に結び付けられ、垂れ下がっているひもがありました。 昔神棚を持つことが許されなかった時代には、そのひもを神様とデフォルメされていたそうです。 ゲルは夏は壁をめくり、風通しをよくするなど融通が聞く住居のようです。

               

  屋根つき天窓。日本仕様!          羊のフェルト厚さは2センチ以上と分厚い

モンゴルの人達は、冷蔵庫、TV、照明を必要としていて、草原に捨てられているバッテリーを再利用し、再生装置を発明。

馬力
バッテリーをのせたトラックを馬が2時間走ると、1週間分の電力(電球、ミニTV)が可能。 遊牧民はそのトラックをコミュニティで共同利用されているそうです。

現在遊牧民は減っているが、ウランバートに住んでいる人達も家を持つことが難しい為ゲルを使用している。
藤村さんたちは現在も、モンゴルに行き環境負荷の少ない生活を提案中だそうです。


ゲルから、アトリエに行く途中には雑木林があり、たけのこ、山菜があり、今の時期には川に蛍がいるそうです。

◆アトリエ

金属加工機械、木工機械、図面作成や打ち合わせにも使用できる卓球台がありました。もみがらき、電化される前はこうだった前電化製品博物館非電化工房の前電化製品コレクションです。
試作は自分たちでやっていて、ブリキやトタンで作成しているとか。なぜならプラスチックだと金型が必要で、1台からの少量生産ができなく、コストもかかってしまうから。そしてブリキはプラスチックよりも土に還るのが早く環境負荷が少ないそうです。

設計のテーマは「壊れても、直せるもの!」作ることが難しいとコストもかかり、シンプルなものが製品化しやすい。しかしそうはいっても、アイディアから発明に至るまでは時間がかかるもので、試作の実験は20回やってから、 やるかやらないか決めるとか。また国の気候・条件またその土地にあるものに合わせ発明をしているため最低2回はその土地に行かれるそうです。

  
モンゴルの冷蔵庫(価格は羊2頭分)  真ん中:モンゴル用 右:ナイジェリア用のソーラークッカー

◆TEA TIME+会談!

見学を終え、気持ちの良い大きなハンモックで遊んだ後は、TEA TIME+会談!2種類から選択、煎りたてのコーヒー豆をミルで挽いた淹れたてののコーヒーか煎りたての香ばしいハトムギと無農薬緑茶のブレンドティー。どちらも魅力的でしたが、私はハトムギ緑茶を選択。体の中まできれいにしてくれ、藤村さんファミリーも現在はまっているという事を聞いてしまったら選ばずにはいきませんね。とても美味でした!そして近くで採れた桑の実のジャム、私は初めて出会いました!見た目はベリー系、少し苦味もありましたがジャムにして食べてしまえばなんてことない♪桑の葉は蚕が食べ、実は人間が食べている。上手に生態系が成り立っていますね。

 
  

藤村さんはなるべくお金をかけず、非電化、ローカル化を提唱。21世紀になり、経済至上主義、都会化主義・・・ などどんどんと陥ってしまっている。 現在ローカル化が一向に進んでいない、しかし楽しくて安い田舎、稼げる田舎であれば田舎に集まるはず。 それを実証しに藤村さんは広くて、素敵、田舎 に来たほうが稼げる!エネルギーが必要ない生活を実施!

目標は2つ、ひとつは非電化の家を建てていく。ふたつめはセミナー、ワークショップを非電化パークでやること。実際にこれらは進行中で非電化HPに載っています!!また非電化カフェを計画中!とても楽しみです。

藤村さんの印象的な言葉が
『日本はかつて世界一器用な人種だったが、この50年で、日本は不器用で自分で作らない世界一。となってしまった。』これは経済成長の代償、全て依存する生活になってしまった。お金をかけずに誰にでもできるようなことをして稼げるエコビレッジを築く。人は正しさではなく、愉しを必要としている!

便利さ故に省かれてしまったことが、今では贅沢になってしまっていると思います。手作りの一点もの商品、煎りたての挽きたてのコーヒーのように。非電化を少しずつ私の生活に採り入れ、自然エネルギーを利用し、愉しい人生を過ごしたいと思います。お金がなくてもできることはたくさんあると教えて頂きました。

交流会にも参加し大変遅くまでお邪魔してしまいました。

藤村さん、奥さま、研介さん、パグちゃん本当にありがとうございました!!

ご興味ある方は是非、参加してみて下さい!藤村さん、ご家族の温かい人柄、素晴らしい考えに発明とても聡明で皆さんも魅了されること間違いなしです。まずは非電化工房HPや書籍でもきっと触れることができるはずですよ。

続き・・・

帰りもちゃんと新幹線に間に合うよう、研介さんに黒磯駅まで車で送っていただいたのですが・・・ホームで電車を待っていた私たち(しげさん、石毛さん、砂川さん、私)4人はおしゃべりに夢中で電車を見逃してしまいました! 気付いたのは掲示板に次の電車の時間が表示され、あれおかしいなと予定の10分以上経ってから。既に遅し、次の新幹線になってしまいました。シゲさんは在来線でご帰宅。やはりアクティブ!

みなさんお楽しみ様でした!

6/10 非電化工房見学会

ナマケレポーター:事務局岩澤
フォト:事務局田中

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