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地域通貨「ナマケ」 トピックス |
【レポート】 愉しい非電化〜ほどほど快適・便利なエコ&スローライフ |
みなさま、こんにちわ。東京の豆料理屋こと瀬戸です。
7月29日に開催されました藤村靖之さんのお話を伺う
「愉しい非電化〜ほどほど快適・便利なエコ&スローライフ 」にナマケレポーターとして参加させていただきましたので、以下報告をさせていただきます。
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◆今回のお話は、藤村さんの「科学者としての」、また「藤村さんという人としての」姿勢、
お考え、根底にあるもの、というものを伺えた良い機会だった、ということを強く
感じました。
キーワードは、「頭と心と身体の自由」、「(多少の不便さを感じても)楽しく」、「昔に戻す」、「自立型かつ持続型」、「世の中が平和に」、「適度に自分で作り適度に人に依存する」。
お話しいただいたのは、
・非電化製品のご説明、エピソード→掃除機、除湿機、炒り上手、冷蔵庫、夜だけクーラー
・モンゴル、アフリカでの活動
でしたが、このお話の中には、上述のキーワードがちりばめられていました。
特に心に強く残ったのは、アフリカのお話と、大企業で製品を作らないということについて、です。
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●<アフリカの活動>
・Globalization(経済成長至上主義という名の)が浸透した結果、アフリカの人々は
「自分たちは不幸せだ」と言うようになった。貧富の差も拡大し、憎しみも生まれている。
・寄付を募ってそのお金(や、それで購入したものなど)を彼らに渡すという問題解決
の方法もあるが、それでは彼らのためにならないし、自分のやることではない。経済成長とは無関係に、自立型、持続型の産業をおこし。困っている問題を解決する。
●<大企業で製品を作らないということ>
・世の中を少し昔に戻したい。→50年前は日本は何でも作っていたのに、今は最も物
を作らなくなっている。よそへの依存度を高めて(ものを作らないで)経済成長を成し遂げたが、それで平和になったのか。生産と消費の距離が離れすぎ。
・適度にものを作り適度に人に依存する→自分でもっと作ることで、依存と作ることのバランスを取っていくべき。自分で作れば、様々な発見もある。
・先進国の大企業だけが、すぐれた技術を持っているわけではない。大企業をしのぐ技術はいくらでもある。日曜大工で作ったものでも、大企業の製品をしのぐものはいくら
でもある→がらすびん浄水器!
この2番目のお話を発展させたものとして、今後、非電化製品を作るワークショップを
開催していかれるのだそうです(ホームメイドエネルギーワークショップ)。習って自分で作ったものを、持ち帰って周りの人に作り方を伝えていく、そういう形で広がって
いってほしい、と思っていらっしゃいます。 このWSに参加してみたいという方、HPをこ
まめにチェックしてくださいとのことです。
☆非電化HP http://www.hidenka.net/jtop.htm
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◆藤村さんは非電化製品を初めのころは、海外で展開することをお考えだったそうです。
ボタン1つで何でも動かせることが当たり前になってしまった日本人が、不便になるこ
となど受け入れないから、と。
ところが、中村さんや辻さんから「日本人の中にも、面倒なことでもいいことならばやってみるという人がいる」と言われ、その後朝日新聞に掲載した記事の反響の大きさで
、「日本でも」と思われたそうです。
多少の不便さを楽しめる、そんな心のゆとりを取り戻せたら、今ほどぎすぎすした世の中にはならないでしょう。もっと平和な世の中でしょう。藤村さんの問いかけ(経済成
長を遂げて平和になったのか)を、あらためて考え、身の回りのことを見つめなおして
いこうと思いました。
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