2日目 この日は絶好のアースデイ日和となりました。昨日まで残っていた寒気も吹き飛び、太陽の恩恵を十分に感じることができました。
午前中は、「アースデイいのちの森」が行われている明治神宮へ行きました。その入り口で岩澤さんにばったり。一緒に会場まで行きました。「いのちの森」はアースデイの会場からは、ちょっと、いやかなり遠くの芝生広場で行われていました。けれども、そこには都会の喧騒を忘れさせてくれる穏やかな空間がありました。広大な芝生の上では、イベントをする人も、それに参加している人も、気持ちよさそうに芝生に寝転んでいる人も、それぞれが思い思いの時間を過ごしているようでした。
岩澤さんは時間の都合で、途中で抜けることになってしまいましたが、忙しい中、時間を合わせてくれて本当に感謝です。そこでは、正木高志さんのトークを聞きました。正木さんは農業をする傍ら、植林活動、講演、執筆、翻訳、さらにはCDもリリースしているとてもマルチな方です。そこで聞いたのは、韓国を訪れたときの出来事でした。
もともと明治神宮は、以前は錬兵場が建っていて、100年前にここから育成された軍隊が、朝鮮半島へ侵略したのだといいます。その影響で、現在も韓国(もちろん北朝鮮も)は、日本に対する恨みや敵対意識が消えずに、残っているのだそうです。我々日本人は、そのようなことを知らずに、一方的に平和だと思い込んでいるのですが、韓国では休戦状態に入っているだけなのです。けれどもその一方で、韓国の人々はどれだけ平和を望んでいるのか、そんな切実な思いを言葉になさっていました。
最後に正木さんは、そんな我々にできることは、相手のことを知り、謝ること、謝罪することだとおっしゃっていました。そうして平和へとつながっていくのだとも。日本人として、知らなければならないメッセージがありました。
午後は会場に戻りました。驚くほどの人だかりで、昼食をするのも一苦労でした。とりあえず会場を一回りしようと思ったのですが、回り終えたときには、すっかり疲労困憊となりぐったりです。それでも回っていて思ったのが、ブースで活動をしている人も、訪れるお客さんも、表情が生き生きとしているということでした。自分のやりたいこと、関心をもっていることを形にしている人が、たくさんいるのではないかと感じました。そしてこのアースデイをきっかけに、新たなつながりが広がっていけたら、地域や社会から、少しずつでも変わっていけるのではないか、そんな風に思いました。
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