アウトドアメーカーであるスローピークの山井さんはこだわりを持ってものづくりをし、それに永久的に保障をする会社のコンセプトをうちたてています。その動機付けは、「自然が好き」だったり、
「尊敬するお父さんの存在」だったり、私たちと変わらない気持ちから起こっていることがお話からうかがえました。
好きなことを仕事にすることが大事な一方で、好きだけでもうまくいかない、そこに採算性や客観的な評価を持つ重要性を示されました。
そのバランスのとりかたが、働く・生きる上で、非常に大事であり、スロービジネスがビジネスとしてうまくいくための核の部分だと思います。
非電化工房の藤村さんは素敵な発明品をお持ちいただき、ご披露されました。ろうそくの炎の熱を電気に変換してラジオをならす発明品はすごく素敵でした。
「ハチが生み出した蜂蜜がろうそくになって ろうそくが炎を生んで、炎が熱になって、熱が電気になって、
電気がラジオの音になる。 この過程がわかるってことが大事でおもしろいんだ。」
電気がなければ便利じゃない、電気がなければ生活できないのが当たり前、となりがちな今、藤村さんの非電化の試みは、多くの参加者の常識を覆し、今とは違う生活が可能ではないかと予感させました。
世話人である中村さんはいつものようにのびのびと、ゆっくりとお話されていました。
休憩のあと、わざわざ9Tに着替えて登場しました。(お色直し)お話のふしぶしにスロービジネススクールをご紹介されていのちを大切にするビジネスをわかりやすく、そしてそれに誰もがつながることができることをご説明いたしました。思わずこのスクールが世界を変えるかもしれないと、予感してしまいました。
スローウォーターカフェの藤岡さんはこんな実績のある講師の共通点を掘り下げ、まとめあげ、コーディネーターという大役を成し遂げてくれました。
自然体の話し方や振る舞いに緊張していた会場が徐々になごんでいきました。
講師のみなさまのお話と、コーディネーターである藤岡さんのいい流れが
すごく心地よい場をつくりあげていたと思います。
大変おもしろく、かつ今の社会の根本を問い直す講演の連続であっという間の3時間でした。(アンケートは満足そうな感想が驚くほど多かったです。)
会場を出るとアキバの電気がばりばりしていました。ばりばりばりばり、痛いくらいに。
ご来場いただいたみなさま、ありがとうございます。
(RORスタッフ:中村恭子) |