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【レポート】 スロービジネス見本市

ナマケモノのみなさま、こんにちは、事務局の馬場です。日曜日、記念すべき第一回スロービジネス見本市にレポーターその1として参加してきました。(その2、その3と計3人でいきました)

会場のアカデミーホールは、セヴァンが07年秋に来日した際の「BetheChange!ハチドリの集いwithセヴァン・スズキ」会場でもあり、あのときの熱気と興奮がよみがえるような感覚でした。

発表者のみなさん、サポーターのみなさん、スタッフのみなさん、準備から当日運営までおたのしみさまでした!仕事柄、なかなかお客さんとして参加することが少ないので、新鮮な気分でイベントを満喫しました。


◆ワクワク感のある仕事を!

新刊『キミを幸せにする会社』が注目を集めている公認会計士がご本業の天野敦之さんの講演からは、SBSコーチョー・中村さんに通じる、奪いあいではない、「相手に幸せをもたらす利益」を考えることがビジネスチャンスにつながる、というメッセージを受け取りました。

また、人を幸せにするためには、自分が幸せであることが大事。ニッチの領域を探してビジネスを興すよりも、自分のワクワク感、自分の魂が喜ぶことを追求するほうが、自分が幸せである「心のあり方」につながるという話に、なるほどと思いました。

続いて、スロービジネスの若き実践者として、スローウォーターカフェ代表、藤岡亜美さんから、南米エクアドルの4つの森をキーワードにしたフェアトレード事業の紹介。天野さんのお話にもでた「ワクワク感」を体現してビジネスを展開していることが伝わる内容でした。


◆投資(志)家になる!

そして、いよいよイベントのメインプログラム。投志ゲーム。馬場はビジネス系のセミナーにでたことがないので、ゲームと頭ではわかってはいるものの少し気後れしていました。参加者1人がもっている投資額が1000万円だったのですが、ふだん扱う数字とケタが違うので、なんだかもて余しているような感覚です。

でも、スロービジネススクール冒険コース学生さんたちから選ばれた10のビジネスプランを聞くうちに、「NGO的発想でいくなら、自分が助成財団の審査員で、助成したいと思うビジネスプランに投票すると考えればいいんだ」と自分なりに解釈したら、ゲームに主体的に参加する気持ちが生まれてきました。

当日会場に入ったときから感じていたのは、10のビジネスプランを紹介するブースがそれぞれ凝っていて、発表者本人のほかにブースを応援するサポーターがたくさんいて活気がみなぎっていること。

規定時間内で順番に事業概要をプレゼンした後、交流タイムということで、気になるブースに足を運び、直接質問をしたり、会話をしたりして、投資または投志をプレゼントしていきます。


◆「想い」を共有する仲間たち

わたしがまず足を運んだのはスロー化学研究会。「化学をもっと身近に!」と理系出身の岡村伸子さんが、そのキャリアを生かして「手づくり」で自然の素材をつかったコスメやバスボムなどをつくるワークショップを企画しています。ブースではバスボムのつくり方を実演。匂いをかいだり、さわったり、材料の入手方法を聞いたり・・と、本で読んで1人でやるよりワークショップ形式でわいわいやってみたい!と実感できた瞬間でした。

ほかにもいろいろブースをまわり、質問をし、みなさんそれぞれの想い、こんなビジネスあったらいいな、こういう暮らし方をしたいなというポジティブな雰囲気に共感し、刺激を受け、またブースに一緒にたつサポートスタッフのみなさんに、一緒に志す仲間がいるっていいなと改めて感じました。「おかげさまカフェ」という一息つけるスペースもあったので、和むこともできました。


◆いのちを大事にするビジネス

あっという間に時間はたち、投資(志)タイム終了。10のプランそれぞれに集まった投資額と寄せられたメッセージの中で印象に残ったものが、10人の発表者自身によって発表されました。

いちばん多い投資をゲットしたのは日本国憲法25条で保障されている「最低限の文化的な暮らしを営む権利」をサポートするビジネスを提案した和久愛子さん。ブースではプラモデルキットのようなパッケージで「250円ハウスキット」「2500円ハウスキット」という商品ダミーと青いビニールシートをつかったブースが印象的でした。

集まった投資額は10プランそれぞれでしたが、額よりも、きっとブースで直接交わした会話や参加者からの直筆メッセージ、サポーターのみなさんと深まった絆こそが、見本市に参加したみなさんそれぞれの宝物になったのではないかなと思いました。

長時間のイベントを集中して参加したので、頭が少し飽和状態になっていたのですが、SBSコーチョーでナマケモノ世話人でもある中村さんのまとめのコトバがあたたかく響きました。

「私が有機農業をはじめたときに、ある人からこういう風に教わりました。大豆をまくときには、3粒まきなさい。1粒は虫のため、1粒は鳥のため。そしてもう1粒は収穫のため。」

「スロービジネスはいのちを大事にする仕事」と定義するスロービジネススクール。ビジネスプランとしてのスキル的なことよりも、いのちを大切にするという想いこそが仲間を増やし、やがては社会を動かしていくんだなあと確信し、幸せな気分で帰途につくことができました。

準備から運営に関われたすべてのみなさま、おたのしみさまでした♪
 
 

そのA
 

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