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エコシティー、バイーア・デ・カラケスよりニュース・フラッシュ!!

バイーアの住民と「エコシティー・フレンズ」は、エコシティー宣言6周年記念を楽しんできたばかりです。夜はパレード、文化交流やダンス、そして昼はマングローブ植林、ワークショップ、エコツアー、セレモニー、エコ・プロジェクトの展示など様々な催しものがありました。

エコシティー・フレンズは住民や様々な団体のメンバーの中で、特に環境に興味を持っている人たちのグループのことです。それぞれみんな自分達のプロジェクトを持っていますが、このときには集まってイベントを企画します。パレードはとても彩り豊かで、メインストリートをエコシティーソングを流しながら闊歩していきました。

そしてこれにはすべてのエコ・グループ、エコ・キッズ・クラブ、リサイクル・ペーパー・グループ、プラネット・ドラム・ファウンデーション(ワダアヤ注:アメリカの環境保全団体。バイオ・リージョナリズムを提唱している。)、国連のエコシティー学習センター、ワカマヨ・ツアーズ(ワダアヤ注:ニコラさんが率いるエコ・ツーリズム専門旅行会社)、そしてミス・バイーア!これらの団体のほとんどは、たくさんの住民とともに、ほとんどのイベントに参加しました。

とにかく…、エコシティー宣言から6年、バイーアでは今何が起こっているのでしょうか?

◆市全体での、有機ゴミリサイクル:このプロジェクトは、多少の困難はありましたが(家庭でのゴミの仕分けを変えるのはいつもちょっと大変なの)、新しい市長は、とっても熱心で、エコシティー・フレンズもこのプロセスに関わることができるように改善しました。

◆植林: プラネット・ドラム・ファウンデーションは、バイーア郊外7箇所で、植林に取り組んでいます。バイーアから8kmのところに苗床を持っていて、たくさんの苗木を育てていて、土地の所有者が植林を望めば、無料で苗木をプレゼントしています。

◆災害地跡の森:これは市内の小さな公園・森です。1998年のエル・ニーニョによって、丘から土砂崩れが起こり、丘の上の家が流されました。それ以来、プラネット・ドラム・ファウンデーションが、住民や学生たちと一緒に植林を行ってきたのです。エコ・アミーゴス・グループはここで生まれ、若い人たちはここで森のことや森をどうやってケアするかを学んでいるのです。

◆エコ・キッズ・クラブ:このクラブでこどもたちは様々なことを学び、バイーアを率いるリーダーに成長しています。そしてより多くの子どもが、このクラブに入り、環境のことを学び始めています。リサイクル・ペーパーは、中でも、子どもたちにとって最も重要な活動です。そのほか、おもしろいプロジェクトは、紙でできたブロックで建物を作ることです。

◆リサイクル・ペーパー:エコパペル(ワダアヤ注:マングローブの生態系を守ること、貧困に窮した人々にオルタナティブな仕事を提供すること、リサイクルの重要性をわかってもらうなどの環境教育を目的として、町から出る排紙を利用したリサイクルペーパー・プロジェクト)と多くの女性グループは、再生紙を作ることによって、多くの収入を得ており、その数は約60名に及びます。

◆エコ学校プログラム:このプログラムは、ワカマヨ・ツアーズによって運営されていて、13個の学校(参加生徒数900名)で行われています。ボランティアは、毎年違うテーマでこのプログラムに取り組んでおり、その年のテーマが、熱帯乾燥林であるならば、13の学校は一斉に同じテーマに取り組み、理論を学んだ後、森にちなんだ工作をし、そして実際にその森を訪れます。今現在は、ゴミの分別について取り組んでいます。その中の2つの学校は、自分たちの学校が「エコ学校」になるためにはどうしたらいいのか、ということを問い合わせてくれました!

◆エコシティー・ガイド:ナマケモノ倶楽部とACTMANGO(ワダアヤ注:マングローブ植林行動計画、日本のNGO)、市、そしてその他寄付してくれた方々のおかげで、エコシティー・ガイドを作ることができました。このガイドは、エコシティーに住む人々のための、どうしたらエコシティーを創り上げるプロセスに関わることができるかが多く書かれたガイドブックです。このガイドブックには、どうやったらより環境的な負荷のかからないビジネスができるか、学校を創ることができるか、工場を作ることができるか、そして車を所有することができるかなどにも触れています。

◆セロ・セコ(ワダアヤ注:「乾いた丘」を意味し、海洋性熱帯乾燥林にあたる):この場所は、エコ学校のプログラムで訪れるにはうってつけの場所です。マルセロ・ルーケさん(ワダアヤ注:ナマケモノ倶楽部の世話人アンニャ・ライトさんのパートナー)が、子どもたちを散策に連れて行ってくれます。彼は、常に環境教育に関わり、特に熱帯乾燥林の動植物の保全に携わっています。

◆エコ・アミーゴス:このグループは新しい子どもたちや青年のグループで、災害地跡周辺に住んでいて、その植林の携わった子どもたちのグループです。

◆エコ・タクシー(三輪車): ここには5つのエコ・タクシー会社が存在し、人々は一般的な交通手段として利用しています。エコシティー宣言前までは、モノを輸送する手段として存在していましたが、人々のための交通手段ではありませんでした。現在では、通常のタクシー会社との競争が激しくなっていますが、市民によってサポートされています!

◆条例:全く協力的でない自治体の4年間の行政の後、やっと市は環境条例を作るための一歩を踏み出すことができそうです。

◆国連ボランティア:エコシティーを進めていく過程の中で、国連のボランティアたちは大活躍をしてくれています。

◆ジェネシス・スクール: この学校は、環境教育に力を入れている書学校です。プラネット・ドラム・ファウンデーションはこの学校で、太陽熱を使った湯沸しシステムを作りました。

◆リオ・ムチャーチョ有機農園:(バイーア市内ではないのだけど、近いのよ!)この農園は、オルタナティブな技術と汚染のない農業、そしてパーマカルチャーを実践している農園です。県内の多くのコミュニティーの住民グループが毎年オルタナティブを学びにやってきます。今年は、この有機農園インターンシップ・コースを作りました。

私たちは、本当のエコシティーを作るということは長い時間がかかることは認識しています。でも、ボールはゆっくり(ワダアヤ注:ここは斜体なおかつ太字で強調してありました。)と転がり始めました。

興味あるナマケモノやボランティアの方々は、ぜひエコシティーにおいでください!

Yours slowly….Nicola Mears(ニコラ・ミアーズ)

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