エコ・エビ池では、池の周辺にマングローブをはじめ多種多様な植物を植林します。池の浄化・殺菌、池周辺の土壌の劣化、侵食対策、エビへの養分の供給など必要なことは植林した植物がつくり出す生態系の働きによってすべてなされるため、従来のエビ池のように化学薬品を使用することはありません。
有機エビは手間がかかり、また収量も落ちますが、その分エビの品質が上がり、高く売れるようになります。たとえばグリーンアクア社のエビはすでに“世界初の有機エビ”として国際的に認可されています。敷地内の労働者用の住居では庭で薬草、野菜、果物を育てたり、コンポストトイレを使用したり、地域住民のための持続可能な生き方のモデルになっています。エビ池の周囲は鳥の楽園で、バードウォッチングなどのエコツーリズムも期待できます。この他、アーモンドやハチミツなどエビ池の生態系からの副産物で、様々な産業が派生する可能性もあります。このエコ・エビ池は今後、エビ産業とオーガニック産業全体にとってのモデルになるにちがいありません。
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