オフィスで出た紙のゴミを集めて漉きなおし、道ばたや生産者の方たちの庭に咲いている花を押し花にして完成。漉く段階で、バナナやココナッツの繊維、草などをまぜています。色は、再生した紙の色によります。(例:ピンクのカード→ピンクのレシートを再生)
エコパペルのカード
地域資源を利用して生活向上をめざそうという「エコパペルプロジェクト」は、1991年にニコラ・ミアーズの提唱ではじまりました。
右端はプロジェクトリーダーのニコラ・ミアーズ
作業所では、障害児を抱えるアンチュニーリア一家が家族総出で手伝います。エコパペルは安定した収入につながるので彼らはエコパペルプロジェクトへの参加を喜んでいます。
エビ産業が進出する前は、100家族がマングローブ生態系に寄り添うようにして漁業で生計を立てていました。
1970年代、エビ養殖産業が注目され、次々とエビ池が作られていきました。マングローブが伐採されてエビ養殖池や工場ができるようになると、地域全体の資源が特定の36家族だけのものとなり、多くの人が生計のすべを失ってしまいました。
その代替案(オルタナティブ)な選択肢が、エコパペルプロジェクトです。1998年にエコシティ宣言をしたバイーア・デ・カラケス市のバックアップのもと、契約した本屋やコピーショップから古紙・不要紙を回収し、エコパペルというブランドとして蘇らせたのです!
一方、エビ養殖業は1980年代よりマングローブ林の大量伐採による生態系の変化、農薬の大量投与による土壌悪化、白点病の感染による被害が増え、エビ業者は次々と撤退を余儀なくされていきました。
今、人々は一体となってエコシティとしてのモデル作りに励んでいます。
【マングローブは、エビ・魚・貝の育て親。 マングローブは、鳥たちの棲家。 マングローブは、漁民たちの生計の場。】 (バイーア・デ・カラケスのマングローブ林木道に書かれている言葉)
上にもどる
1.バイーア市内で収集された不要なレシートや古紙を作業所に持ち込み、色別に分類。
2.ポリバケツに貯めた水に、古紙類を細かくちぎって入れ、攪拌棒でかき回す。紙を丈夫にする「つなぎ」として、澱粉糊やココナッツ、バナナ、コーンの繊維などを混ぜる。
3.やわらかくなった古紙類を網で漉す。
4.作りたい紙の大きさの型にあわせて均等に伸ばし、手で漉く。 5.漉いたエコパペルを天日に干す。晴れだと30分くらいで乾く。
6.乾いたエコパペルを棒でなめす。
7.オフィスでは、4人の専従スタッフがキトやリオ・ムチャーチョで集められた花をデザインして押し花にしていく。