エコ・クラブ
バイーア・デ・カラケスでは自然災害や環境災害で家を失った難民たちが環境保全や森林再生のプロジェクトに取り組んでいます。難民キャンプには、環境自治体づくりの先頭に立つフロールマリア・ドゥエニャスとパトリシオ・タマリス親子によって「エコ・クラブ」という子供たちのグループが結成されました。
「自分たちの環境や健康は自分たちで守ろう」を合い言葉に学習、実践しながら、周囲の大人の意識にも大きな影響力を持ち始めています。
アフリカのバオバブの兄弟でもあるセイボは、熱帯乾燥林の象徴的な存在です。長い乾季に備え幹に多くの水分をためこみます。ラグビーボール型の実をつけ、熟すと破裂します。中には長い綿毛があって、先住民の時代から枕やクッションや魚の餌などに利用されてきました。またセイボの仲間は中南米のあちこちで栄え、マヤの人々には古代から「聖なる樹」と崇められてきました。しかし現在雲霧林のあちこちでこの「聖なる樹」が切り倒されています。ナマケモノ倶楽部ではエコ・クラブの子供達がセイボを苗から育て植林する運動を支援しています。

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