エクアドル鉱山開発問題
スローツーリズム
エクアドルレポート
-バイーア・デ・カラケス
-コタカチ
-フニン
-エル・ミラグロ
   
エクアドル基本情報
-バイーア・デ・カラケス
-コタカチ
-インタグ
-サリナス
   
エクアドルの多様な生態系
- 雲霧林
- 熱帯乾燥林
- マングローブ林
- 熱帯雨林
   
ナマケモノのフェアトレード
- インタグコーヒー
- カブヤ(サイザル麻)
- エコパペル(再生紙カード)
- タグア(アメリカゾウゲヤシ
 
熱帯乾燥林

 沖合で寒流と暖流がぶつかるエクアドルの中部海岸地域には、海洋性熱帯乾燥林という珍しい生態系が成り立っています。ここでは乾季が約8ヶ月も続き、年間降水量は1000ミリに満たない程です。その間、木々は葉を落としてメ冬眠モし、見渡しのきく森のあちこちにサボテンが見られます。やがて雨季が来ると緑の葉が繁り、森はまた動き出します。

 熱帯乾燥林と、この森によって育まれる希少動物は、入植や山林の伐採などによって、絶滅の危機に瀕しています。それに加え、地球規模の気候変動の影響でしょう、植物の成長が本来のペースより異常に早くなったり、土砂崩れの被害を受けたりと、生態系はこれまで微妙に保たれてきたバランスを崩しているようです。ナマケモノ倶楽部は地元の人々を応援し、この知られざる森の重要さ、貴重さを訴えています。

サボテン セイボ

 

エコ・クラブ

 バイーア・デ・カラケスでは自然災害や環境災害で家を失った難民たちが環境保全や森林再生のプロジェクトに取り組んでいます。難民キャンプには、環境自治体づくりの先頭に立つフロールマリア・ドゥエニャスとパトリシオ・タマリス親子によって「エコ・クラブ」という子供たちのグループが結成されました。 「自分たちの環境や健康は自分たちで守ろう」を合い言葉に学習、実践しながら、周囲の大人の意識にも大きな影響力を持ち始めています。

 アフリカのバオバブの兄弟でもあるセイボは、熱帯乾燥林の象徴的な存在です。長い乾季に備え幹に多くの水分をためこみます。ラグビーボール型の実をつけ、熟すと破裂します。中には長い綿毛があって、先住民の時代から枕やクッションや魚の餌などに利用されてきました。またセイボの仲間は中南米のあちこちで栄え、マヤの人々には古代から「聖なる樹」と崇められてきました。しかし現在雲霧林のあちこちでこの「聖なる樹」が切り倒されています。ナマケモノ倶楽部ではエコ・クラブの子供達がセイボを苗から育て植林する運動を支援しています。

上へもどる

エクアドルのトップ | 4つの森 | 雲霧林 | 熱帯乾燥林 | マングローブ林 | 熱帯雨林