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リオ・ムチャーチョ環境学校からのお手紙!(2006.12.31)

リオ・ムチャーチョの友人たちへ

私たちは、環境学校のことをみなさんにご報告できることを大変嬉しく思っています。始まってから12年、設立当初からの目的である実用的な教育、特に芸術、英語、スポーツ、そして環境教育に力を入れ続けています。私たちは、お金や本、パズルなどの寄付をしてくださった方に感謝いたします。あなた方がいなければ、学校はなかったでしょう。

今年度ハイライトをご報告します。

●学校図書館
学校の目的を強化、そして生徒たちの地平線をだいぶ広げることに大きく寄与したのは、生徒たちが本を借り、家に持って帰えることができる本を揃えた図書館を開くことが出来たことです。私たちはとにかく訪れる人たちに図書館のことを伝えることからはじめ、そして図書館を始めるための寄付をいただきました。それは多くはないけれど、一応図書館と呼ぶに遜色はないです!

●レゴブロック
今年、リオ・ムチャーチョの生徒たちは、ロンドンの学校から贈られたレゴに大喜びでした。1年を通して、チャールズ・ディケンズ・スクールの学生たちは、リオ・ムチャーチョにレゴを贈るために、ケーキを作り、地域で販売してくれたのです。レゴのブロックは、世界中の子供から愛されるおもちゃとして知られていますが、学校教育において、実際的な学びを推進するのに役立つのです。

●ボランティア
みなさんもご存知のように、リオ・ムチャーチョは、さまざなな国からの、旅行や有機農業に興味を持ったボランティアの受け入れも行っています。私たちは、この利点を、学校で活かせることとして捉え、ボランティアに英語教師として滞在時に活躍してもらっています。これは、双方、つまりボランティアと生徒にとって利点がありました。ボランティアと生徒たちはそれぞれの言語(英語、あるいはスペイン語)を学び、またそれぞれの国の文化や習慣を知ることが出来るのです。その他ボランティアは、自分の得意分野、たとえば芸術、スポーツ、地理、手工芸などのクラスを行っています。

●環境教育
この学校の環境教育プログラムは、少しずつ勢いを増し、始まった当初から地域のコミュニティーから支持を受けていました。リオ・ムチャーチョは、この地方でこのようなプログラムを行っている唯一の学校であり、故に参加者たちの誇りとなっているわけです。生徒たちは、有機農業を実際に行う実用的な体験を経て、そして家に持ち帰り家族に教えています。

最近のプロジェクトでは、鶏小屋を作りました。これらは、耕作が必要な土地に固定する移動式鶏小屋です。鶏がこの中で、数週間突っついたり、引っかいたり、糞をしたりするこで、その土は作物を植えるのに適したものとなるのです。同時に、鶏は一箇所の留まり、畑を荒らすこともないのです。生徒たちはグループに分かれて家族、先生、そしてその他コミュニティーで興味ある人たちと一緒にすべての家にこの鶏小屋を作っています。

そのほかの今年度の興味深いプロジェクトは、バナナ・サークルです。学校では生徒たちは、作物がまっすぐに植えられ、作物のくずは燃やされ、土の表面はむき出しの状態になっている従来型の農業と円に植えられ、有機物で中心覆われているバナナ・サークルを比較しています。基礎を学ぶと生徒たちは、家の庭にバナナの木を円になるように植える宿題を与えられます。水は常に問題なので、バナナ・サークルには家事で出る雑排水を使うよう、促進しています。

今年の目玉は、アンデス地方のコタカチから環境教育の先生がきてくれたことです。彼はアンデスのエコシステムと動物をすてきなプレゼンテーションで見せてくれました。これは、アマゾン地方の専門家が同じようなジャングルをでの環境教育のプレゼンをしてくれた直後のことで、そのとき子供たちはジャングルの印象を水彩画で表現しました。

●遠足
環境教育の一環として、先生たちはイスラ・コラソンという近隣の野生の動植物がいっぱいの島への遠足を企画しました。(注:イスラ・コラソンはマングローブ林を湛え、グンカンドリをはじめとする鳥類や亀、やどかり、かになどの多くの動物の生息地である)遠足の企画の過程で、私たちはイスラ・コラソンに行ったことがある親たちがとても少ないことを知りました。生徒たちを連れて行くことで、私たちは近隣の環境を紹介し、そして家族に教え、地域の環境の情報を広めていってほしいと思いました。生徒たちは、マングローブの森を丸木舟で探検し、山ほどの土産話とグンカンドリの家に帰り着きました。

● リオ・ムチャーチョビーチ
カノアのビーチにも遊びに行きました。一緒にゲームをしたりと、とても楽しい1日を過ごしました。

●リュックサック
「子どもにリュックを基金」のみなさんに、翌年の学校用のリュックを寄付してくださったことに感謝いたします。

●給食
海岸地方の典型的なごはんにはあまり野菜が含まれません。結果、栄養不良が生じます。
総合的な有機農園のそばにある学校なので、補完として、学校で健康的な給食が提供されます。今年は教会から給食用に食べ物を寄付していただきました。これに有機農園や学校の畑から採れたサラダがつきます。たんぱく質、繊維、穀物をたっぷり含んだバランスのよい食事が生徒たちに提供されます。私たちの目的は、子どもたちにサラダのこの味を覚えてもらって、それがないときに何かが足りないと思うようになってくれることです。

●体育
運動会はコミュニティーのそばで行われました。環境学校も招待されましたが、なんと…ほぼすべての競技で一等賞!私たちは彼らに給食でおいしい野菜を食べているからよ!!と言いました。

●エコ・キャンプ
今年はエコ・スクール・プロジェクトに参加しているバイーアからも生徒を招待して農園での3日間のエコ・キャンプで締めくくります。

●卒業生
コミュニティーで市勢調査を行い、卒業生について調べます。今も勉強を続けている生徒は何人いるのか、何をしているかなどを調べます。現在のところ、勉強を続けている生徒の親たちによるととてもポジティブで、リオ・ムチャーチョから卒業した生徒たちは優秀な成績を修めているようです。

というわけで私たちは今年を良い年で終えることができました。学校カリキュラムや情報提供、生徒の健康や幸せのために協力してくださった方々、本当にありがとうございました。

【翻訳:和田彩子】

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