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エクアドル情報
インタグ住民のための図書館プロジェクト

みなさんへ

こんにちは。エクアドルのワダアヤです。
さて、鉱山開発問題と常に闘っているインタグですが、その様子を常に克明に広くコタカチ郡やエクアドル国内の一般市民に伝えてくれているのが、インタグ新聞です。以前にもちょっとお伝えしましたが、「鉱山開発側による情報操作やコミュニティーの分断を回避するため、メディアを使った情報提供を行う」ことを目的とし、インタグにおける時事を伝えたり、また環境運動をサポートするメッセージを発信したり、情報や問題などをシェアする場を提供したり、海外やエクアドル国内ニュースや情報に接する機会の少ない住民に、ニュースを提供する重要な役割を果たしていています。 

この新聞のチームが今一番力を入れているのが、図書館作りです。インタグには、世界中(特にアメリカ)から、様々な分野(鉱山開発、植物学、生態学、フェアトレード、女性発展)の研究職の方や学生さんが多く集まり、それぞれ論文などをかかれますが、それらは大学に納められ、あまりインタグに残らないのです。それを憂えて、インタグ新聞の編集長のメアリー=エレン・フューイガーさんが図書館を作って、それらの資料を、インタグの人たちが観ることができるようにしようとと提案しました。さらに、本を読む機会が圧倒的に少ないインタグの子どもたち(もちろん大人も)に、できるだけたくさんの本と触れる機会を作りたいという願いも込められています。

ただ、「図書館」という場所に慣れていない人々はあまり近づこうとはしません。インタグの人たちは、大変に恥ずかしがりやさんで、新しい建物がたっても、なかなか入る勇気がもてないのです。そこで、考えられたのがワークショップです。今行われているのは、お料理のワークショップです。インタグでよく育つ、白にんじん(これはエクアドル・スローツアーで味わえます。)やユカ(タ
ロイモの一種)などの食材を使って、もっとおいしく食べようというワークショップです。

料理のワークショップと、図書館って一見関係ないように見えますが、このワークショップに参加する女性たちは、まず図書館に来る。それによって、図書館の存在を知り、中に入ることに抵抗を感じないようになる。そういう戦略だそうです。そしてなおかつ、インタグの食材について新しいことが学べるという一石二鳥のアイディアなんです。

現在のところ、まだ本はそろっていないく、少しずつ少しずつ寄付を募りながら、運営していくということでした。以上、ご報告でした!

ワダアヤ

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