ガルシア・モレノというフニン村に行く時にバスを載りかえるところがあり、その村の入口に「ガルシア・モレノへようこそ!」と書かれていたはずの看板。現在はペンキで塗りかえられて「出て行け!デコイン!!」と書かれています。ガルシア・モレノの前の町長さんは、以前はばりばりの鉱山開発反対派だったのに、現在は先頭を切って賛成しているよう。お金をもらっているのではといわれていた。ここでもお金が人を支配するのと同時に、彼らの経済状況が窮地に瀕していることを示していました。
鉱山開発反対派への嫌がらせの電話をはじめ、賛成派を増やそうとしている鉱山会社の子供じみた手口もたくさん横行しているそうです。フニン村のとなりのコミュニティ、チャルグワヤク・バホ、チャルグワヤク・アルトはコミュニティの中で賛成派と反対派に分かれてしまっており、賛成派のおうちの中には、いつも猟銃を持ち歩いている人もいるらしい。
鉱山開発会社が配っているというリーフレットには、「鉱山開発を行った場合!こんなにたくさんの良いこと!」と書かれ、確かに現金収入アップのことや交通網(現地の人々、特に奥地に住んでいる人々にとっては、交通が整備されることは非常に大切な要素)も便利になるとか書かれています。でもよく読むと、実際にどこの誰がそれらを行う等細かいことは明記されていない。
前回2月のツアーで訪れた時には、雨季のはずなのに雨が少なかったのですが、今回は9月で乾季のはずなのに雨が降り始めていました。鉱山開発反対派のインタグ地方の人々による祈りの雨かもしれません。
フニン村のエコツーリズムのリーダー・エドムンドさんが、原生林を案内してくれながら言っていました。「一日でも早く雨季が始まれば良いな。そしたら鉱山開発会社の人たちは森に入れなくなるから」 |