9月4日〜17日、11泊14日のエクアドルスローツアーで15名のみなさんがエクアドルを訪れました。
今回5回目となるエクアドルスローツアーの旅程は、初の試みとなる「コタカチーインタグ地方」限定。コタカチーインタグ地方は普段みなさんにもお飲みいただいているインタグコーヒーと縁の深い地域。折に触れニュースレターやホームページでもご報告している鉱山開発問題がまさに起きている土地でもあります。
初めてと言えばもう一つ。今回は現地スタッフのワダアヤさんがお母さんになっていて、愛娘ムユちゃんも同行しての初ツアー。新米お母さんとは思えないほど自然体で赤ちゃんを抱えながら通訳をしてくれました。
先住民族の文化体験ツアーに参加。環境保全郡宣言をしているコタカチ郡の民衆議会を訪問。コーヒー生産者組合アアクリ(AACRI)を訪問など内容は盛りだくさん。中でもニュースレターやホームページでお伝えしている鉱山開発問題の現場であるフニン村を訪れることは、地球の反対側で起きている問題を身近に感じる機会でした。現在はカナダのアセンダント・エクスプロレーション社という企業が鉱山開発をしようとしていますが、彼らは村人の家を訪ね、農地を売るように話を持ちかけて廻っていました。彼らの狙いは農地を手に入れることももちろんですが、一致団結している村人を分断させることにあります。現に、家族間や兄弟間で意見が割れて絆に亀裂が入っている例もみられます。
村人との意見交換の場で参加者のみなさんからは、「自分の生活がここともつながっているんだ」「小さなことしかできないけどコーヒーを飲んで応援します」という言葉を聞くことができました。それに対し「みなさんの応援が私達の励みになります」と村人は応えてくれました。
日本とエクアドルとのつながり、人と自然とのつながり、人と人のつながりを感じるこのツアーに次回はみなさんも参加してみませんか? (文・横山理絵)
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