インタグ医療支援基金」の経過報告をお送りします。とても遅い報告になってしまって申し訳ありません。
昨年7月、私がエクアドルに行く際に、それまでにいただいた寄付金217,133円を1,933ドルに替えてエクアドルへと持っていきました。2004年7月27日、インタグで鉱山開発問題に反対するために組織された「地域発展評議会」のメンバーに手渡しました。
このお金は、2004年8月からフニン、チャグアヤコ・アルト、チャグアヤコ・バホ、アルメニア、チョンタル・アルトといった地域の人々のために、チャグアヤコ・バホに看護婦さんに常駐しているマルセラさんの診療所兼住居を使うための一部に使われることになりました。
2004年の7月の時点では、すぐにも建築にとりかかるとのことだったのですが、看護婦さんが常駐しているチャグアヤコ・バホというコミュニティーは、鉱山賛成派と反対派が入り混じったコミュニティーで、村内のミーティングで意見の食い違いにより揉めることもしばしば。
6メートル×9メートル四方のコンクリートのうちを建てるのに、約4,200ドルかかるそうで、ナマケモノ倶楽部から寄付した1,933ドルをその一部にあてるどうかで揉め、私が帰国する12月末までに診療所兼住居は完成できませんでした。
しかし、すでに700ドル分の材料を購入したり、エクアドルでは老舗のNGO団体アユーダ・アクシオンからの寄付でセメントが用意されていました。現在は完成の連絡を待っているところです。完成の確認ができたら、またみなさんにご報告します。
現在までには60名の方に寄付をいただき、すでに6,703ドルを寄付、7月以降51,000円の寄付が寄せられています。ご協力いただいているみなさん、本当にありがとうございます。
私が3ヶ月間滞在したフニン村の人たちも、ナマケモノの仲間にありがとうと伝えてほしいと言ってくれていました。医療施設から遠く離れて暮らす村の人たちにとって、近くに看護婦さんが居てくれることだけでも、心の支えになるようです。
また、日本という遠い国から、自分たちの生活のことを思ってくれている人達がいるということを、とても心強く感じてくれています。今後も看護婦さんが常駐し続けるためには資金が必要となってきます。ご協力いただけると幸いです。
また、薬や包帯、ガーゼ等の物資の寄付が可能な方、またはそういう方や団体をご存知の方がいらっしゃいましたら、ナマケモノ倶楽部事務局・横山理絵まで(rie@sloth.gr.jp)ご連絡ください。よろしくお願いいたします。
以下、地域発展評議会からの御礼の御手紙を添付します。
昨年8月から2ヶ月弱エクアドルに滞在し、フニン村へも足を運んでくれた岸本くんが訳してくれました。
地域発展評議会からの手紙 |
ナマケモノ倶楽部のみなさま
まずはじめに、私達の共同体に対するDECOINとのプロジェクトに対する皆さんからの温かいご協力と援助に感謝の気持ちを伝えたいと思います。本当にありがとうございます。
そして医療支援プロジェクトが私達の地域、フニン、チャルグアヤコ・アルト、チャグアヤコ・バホ、マグノリア、アルメニア、チョンタル・アルトの約300世帯の住人の生活を助け、欠かせないほど重要なプロジェクトになっていることをご報告します。
皆さんの援助により
@看護婦1名が常駐
A月に一度医師団の回診
というプロジェクトは実現可能となり、今日に至っています。
このプロジェクトを持続していけるかどうか不安は絶えませんが、地域住民の生きる権利のために、このプロジェクトを大切にしていきたいと思います。これからもご協力をよろしくお願いします。
2005年というこの新しい年が平和に包まれ、素晴らしきものとなるように、そして皆さんと私達のつながりがより強く、素敵なものになることを願っています。
敬具
地域発展評議会代表 ポリビオ・ペレス
フニン村村長 ラウロ・ルセロ
アルメニア村長 マヌエル・ムニョス
チャグアヤコ・アルト代表 イスラエル・ペレス |
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