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DECOINの活動概要(2004年8月更新)

インタグの住民によって構成されているDECOINは、1995年に設立され、インタグにおける環境保全団体としてはもっとも古い。その唯一の事務所はアプエラ教区にある。私たちの目的は、インタグの自然資源−特に森、水、そして生態系多様性を守ることである。私たちの焦点のひとつは、インタグの鉱山開発活動に対する活動であり、そしてこれからもあり続ける。

現在の活動:
1) インタグの鉱山開発反対キャンペーン:
これにはインタグ内外の活動が含まれる。国内、国外、たとえばCDES(経済社会権利センター)のような、フニンのケースを汎アメリカ人権委員会に表明した人権保護団体もある。

2) 地域発展評議会支援:
地域発展評議会(Consejo de Desarrollo Comunitario)は、フニン地域における鉱山開発拡大に対峙している団体。この評議会の資金援助を行っている。評議会メンバーは、様々なコミュニティーにおける、特にガルシア・モレノ教区、そしてペニャエレラ教区におけるワークショップ、ミーティングを開催している。資金援助は多岐に渡り、たとえば、通信機器、写真撮影機材購入費、交通費などを捻出している。

3) フニン:
最近、ついにフニンにおける電話線を引く資金を得ることができた。

4) 環境教育:
コミュニティーや団体、学生たちに、環境破壊の脅威や、フニンにおける鉱山開発プロジェクトのリスクや危険性を伝えるワークショップを行っている。

5) 保健:
DECOINはナマケモノ倶楽部とともに、チャルワヤク・バホの医療プロジェクトに携わっている。常駐看護婦の契約、月に一度の医師派遣、それから現在、小さな診療所も建設中である。(Ayuda en Accion(注:スペイン系NGO)とコタカチ自治体の支援を得て。)

6) 水源地保全プロジェクト:
飲用できる水源地を含む森林のfコミュニティー名義での購入を推進。今日に至るまで20の水源地を購入したが、今後も続けていく予定。このプロジェクトには在来種の木々の植林、そして水と生態系多様性の保全のワークショップ、水質調査、環境教育なども含まれる。2006年度までの資金は調達済み。
*ナマケモノ倶楽部からDECOINへの寄付も、水源地購入に使われています。

7) コミュニティー保護区プロジェクト:
森林保護区をコミュニティーの団体のためにコミュニティー名義で購入。フニンには、2500ヘクタールのコミュニティーがあり、その他3つのコミュニティー保護区がある。

8) エコ・ソリダリティー・ショップ、トイサン(注:インタグにある山脈の名前から取った。):
インタグで組織された団体による生産物や手工芸品の市場拡大プロジェクトのために設立されたショップ。そしてソリダリティートレード&フェアトレードの元に展開されている。このショップの収入の一部は、フェアトレードやインタグにおける鉱山開発問題のワークショップの資金に当てられる。DECOINはこのプロジェクトを実行に移し、資金を100%得ることができた。

9) 様々な団体の支援:
DECOINは、女性グループたちの手工芸品販路拡大のために展示会など出店の支援などを行っている。

 

1. 直接自然保護活動:
コミュニティーによりコミュニティー森林と水源地保護区管理活動を通して行っている。2004年6月現在、コミュニティーによって保護されている箇所は 26にもおよび、だいたい2500ヘクタールである。20箇所は水源地保護区であり、最低330ヘクタールにおよぶ。

この保全活動により、23のコミュニティーはきれいな飲料水を得ており、多様性を守るということにも貢献している。このプロジェクトには在来種の樹木の植林も含まれている。(下記の保護区のリスト参照。)

そして水質モニタリングや多様性のワークショップも行っている。現在15のコミュニティーの水質調査を行っており、コミュニティーにサンプル採取や水質調査のワークショップを行うとともに、ミニ作業所を設立した。

さらに、今現在も終わることのないフニン、そしてトイサン山脈における鉱山開発運動を行っている。

2. 環境教育と意識の向上:
私たちはもう何十もの環境に関する講演、ワークショップを開催し、私たちの自然資源の大切さを訴えるリーフレット、パンフレット、ポスターを作ってきた。(ポスターは:焼畑、インタグの鳥類、私たちの森、コミュニティー水源地保護区に関するもの)私たちはインタグにおける反焼畑運動にも携わり、資金援助を行っている。

3. 法的防御:
PRODEMINCAという世界銀行の鉱山開発プロジェクトへの違法性を訴えてきた。そしてコタカチ郡自治体と密に連携を取り、最高裁へインタグにおける鉱山開発問題の違憲性を表明。現在は、汎アメリカ人権保護委員会に、フニンのケースを訴えるための支援を行っている。

4. 植林:
私たちは20種類のインタグ固有の樹木を、コミュニティー(特に水源地周辺)に植える活動を行っている。今日に至るまで、17,000本の木を植えた。 1995年にはプカラ村に植林用苗床を作った。

5. オルタナティブ発展:
私たちは持続可能な生産のイニシアティブの支援をずっとおこなってきた。たとえば、インタグコーヒー生産者組合。その他フニンのコミュニティー・ツーリズム、ソリダリティー・ショップ、トイサン(オタバロにある)などの設立に携わった。さらに数々の女性グループの設立、支援を行っている。

6. 環境保全条例:
DECOINは、第二回民衆議会において環境保全郡宣言を行う案の発表を行った。そしてこの条例の原案起草に大いに携わった。

その他:DECOINは、民衆議会の環境評議会のアドバイザーとしても1年間活動した。

●コミュニティー保護区を有するコミュニティー(2004年6月30日現在)
プカラ、イルビ、アプエラ、ラ・エスペランサ、プエブロ・ビエホ、ペニャエレラ、クリスタル、エル・パライソ、サン・ホアキン、サン・アルベルト、セロ・ペラード、エル・チュロ、エル・トリウンフォ、エル・ロサル、ビジャフロー
ラ、マグノリア、ガルシア・モレノ、バカス・ガリンド、トージョ−インタグ、アグアグルン、チャルワヤク・アルト、フニン、クエジャッヘ(DECOINは一部支援のみ)
(現在10〜12コミュニティーにおけるコミュニティー保護区の購入の計画を練っている。)

●コミュニティー森林保護区
フニン(2500ヘクタール)
ラ・ロマ(150ヘクタール)
サンタ・ロサ(フロール・デ・マヨという森のガーディアンによる) (150ヘクタール)

連絡先:
Defensa y Conservacio'n Ecolo'gica de Intag- DECOIN
Silvia Quilumbango, シルヴィア・キルンバンゴ会長
PO BOX 144 OTAVALO, IMBABURA ECUADOR
5936 264 8593
web: www.decoin.org <http://www.decoin.org/>
メール: decoin@hoy.net

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