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エクアドル情報
フニン続報:カネで住民を釣るアセンダント社に草の根で対抗しよう!

みなさんへ

残念ながら書くことがたくさんあるよ。フニンの最新情報だ。どうか協力してくれ。

1. 今日、私は、フニンのコミュニティー保護区から1kmも離れていないところに、70人収容できるキャンプを鉱山開発会社が設置したということを聞いた。昔、三菱マテリアルの宿泊施設があった場所に再度宿泊施設を設置する予定らしい。そしてこの場所は、コミュニティー保護区の中に位置している。フニンの人たちは毎日、あるいは一日おきにパトロールを行っている。そしてトランシーバーを利用してコミュニケーションをとっている。

2. 昨日(8月1日)、私たちは信用できる情報筋から、鉱山開発会社の役員(ヴィジャシス将軍も含む)らが、鉱山開発に対して反対を唱えている家族の強制移住を求める署名集めを行っているということを聞いた。これはコミュニティー保護区の侵略の支援を得る戦略でないかと思われる。

合法的に彼らは、裁判所の命令なくして、立ち退きを命ずることはできないのだが、しかし、警察と軍隊の力を使って、立ち退かせるかもしれない。私たちは今状況を見ている状態だが、非常に難しい。なぜならフニンには電話がないからだ。現在、コタカチ郡自治体と協力し合い、この動きを止めようとしている。

3. さらに昨日、アセンダント・エクスプロレーション(鉱山開発会社)が大きなトラクターを運んできた。フニン周辺地域(チャルワヤク・バホ、チャルワヤク・アルトを含む)へ向かう道の幅を広くするために、閉ざしてしまった。鉱山開発会社の支援をコミュニティーから得るためだ。.

このような強行的な動きがあるのは、おそらく鉱山開発会社が乾季の間、すなわち10月末までに、採掘活動をしなければいけないと考えているからだと思われる。私たちは鉱山開発投資側はかなりナーバスになっている感触を受け取っている。

その一方で…。
4. DECOINは、ここのところの強行や保護区、コミュニティーからの住民の強制退去に反対する地域の人々の署名を集めている。あなた方にもそのうち送るので、ぜひ署名してほしい。

昨日、新しい看護婦さん(ナマケモノ倶楽部のみなさんありがとう)がチャルワヤク・バホに入り、このコミュニティーのために活躍し始めた。私たちはさらに、月に一度かかる医師の派遣にかかる交通費などの費用を調達した。そして簡易診療所の設立に向けて動き出した。

最新の会合や集会:先週の土曜日(8月1日)、私たちはアプエラ(インタグの中心的町)で、鉱山開発対象地周辺コミュニティーや他のコミュニティーなどと集会を行った。キトにあるNGO、CDESに所属するホセ・セラノが、鉱山開発反対運動と彼らのここでの活動への支援について話にきてくれた。(汎アメリカ人権委員会など)その会合に、私たちの知事、アウキ・ティトゥアニャ氏が来、インタグで行われている乱暴な鉱山開発活動に対して、知事としての支援を約束してく
れた。

ガルシア・モレノ(フニン村に一番近いバスの停留所があるところ)において7月17日に開かれた集会に参加料として、参加した住民に一日10ドル支払われたという情報を得た。そのコミュニティーに召集がかかった会合は、ガルシア・モレノ教区に、「開発プラン」と呼ばれる鉱山開発を支援する書類にサインをさせるためだった。 コミュニティー発展評議会とともに、私たちは、彼らを追い出すことができたのだが。

この会合には400名の参加があったのだが、1日10 ドルの参加料のため、多くの人は鉱山開発賛成派だった。しかしすべての鉱山開発の影響を直接受けているコミュニティーは、インタグにおける鉱山開発の存在を否定し、拒否することを決めた。さらに、前述した書類にはサインはされず、ゆえに、この日の会合の目的を破ることができたのである。

ガルシア・モレノ教区の32コミュニティーのうち、7つは、鉱山開発に対して賛成の姿勢を示したが、それらのコミュニティーは、鉱山開発の影響を直接受けていないコミュニティーである。そしてインタグの残りの6つの教区は、90%以上は、鉱山開発活動に対して反対している。−インタグにおける地元団体も同様である…。

ああ、さらに言えば、この集会において、アセンダント・エクスプロレーションの中心人物、セサル・ヴィジャシス将軍は、私たちの知事を、コミュニティーのまとめ役であるポリビオ・ペレスを雇ったことで、彼を殺すことを公衆の面前で訴えた。知事は、この人物を口頭誹毀で訴えることにした。

ペニャエレラ 7月10日:アセンダント・エクスプロレーションは、ペニャエレラ教区の善良な人々を招待し、「発展プラン」の検証を行った。私たちはそこに200名の人々と参加し、鉱山開発支持の会合が一転して、大きな反鉱山開発集会となった。80%、あるいはもっと多くの人々は声高に、反鉱山開発を訴えていた。鉱山開発会社は、その反対の度合いにショックを受け、ナーバスになり、尻尾を巻いて逃げていった。

その間、私たちは、何が起こっているのか突き止めるためにいくつかのミーティングやワークショップを週毎に開催した。私たちはさらにコミュニティー発展評議会(彼らは緊急に資金が必要だ!)とともにフニンと周辺地域で活動を行っている。

この過去数日、そしてこの何週間かは、強烈でストレスが多かった。この会社はとても汚い反DECOINキャンペーンを行って、私たちが取り組んでいるプロジェクトから何百万ドルものお金を詐取しているというのだ!この国は、汚職にまみれていて、人々は簡単に買収されてしまう。

鉱山開発賛成派の署名を集めた書類を渡してしまうのは、彼らに正当化のしようのないお金を渡してしまうことに他ならない。このような状況にも関わらず、私はすべてのコミュニティーは鉱山開発に対して強い反対の意を示している。そしてもちろん、フニンが、周辺コミュニティーの協力を得て、この反対運動をリードしているのである。

さて次はなんだ?今週私たちはフニンにおける暴力的な衝突を防ぐために取り組むつもりである。その対決は、私たちはアセンダント・エクスプロレーションが推進しているものだという感触を得ている。フニンの何人かのリーダーは、キトに赴き、メディアや理解ある国会議員たちとコミュニケーションをとり、この事態の収拾にあたっている。

悪いな。今日は本当に長い1日だった。

カルロス

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