みなさんへ
ここ1週間ずっと止まらずに雨が降っていて、私たちはもう1週間も日の光りを浴びていない!
とにかく、もうずっと降っているんだけれど、今朝からさらに激しく振りだしたみたいだ。(雨量カップを見たらこの48時間のうちに15cmもたまっていた。)
しかし、鳥の歌声はそれでも止まないんだ!鳥達は、私たちの知らないことをどれだけ知っているんだろう。(嘆いても、時は流れる(本文:Life goes on)とか?)とにかく鳥達の歌声は、暗い夜明けを少し明るくしてくれるんだ。
先週私はフニン行って、ライフ・パワー(反鉱山開発より響きがいい)の集まりに行ってきた。ちょっと感激させられるようないい旅だった。だいたい300 人ほどの人々が鉱山開発の脅威にさらされているさまざまなコミュニティーや地元インタグでできた草の根団体から集まった。インタグ以外の団体も人々も代表者を送ってくれていて、コタカチの青年会代表の女性が、コタカチが郡としていかにフニンにおける鉱山開発を力を合わせて止めて行く必要があるかという心に染みるスピーチをしてくれた。その他にも、民衆議会からの代表者がパワフルなスピーチをしてくれた。そしてジセラ・モラレスという、かつては鉱山賛成派だったガルシア・モレノ教区(フニンがある)の新しい区長も訪れ、アセンダント・エクスプロレーションに区として立ち向かうと宣言してくれた。
前区長が公に鉱山開発賛成派だっただけにサポートを必要としているコミュニティーの人たち
はどれだけ心強く思っただろう。そしてコタカチ郡の評議員に選ばれたばかりのルイス・ロバリーノのスピーチもすばらしかった。みんな単にベラベラ話しているだけじゃなくて、例えば、アクシオン・エコロヒカ(注:エクアドル老舗の環境保全団体)などは鉱山開発の正しい知識も住民の人たちへ伝えてくれていたし、6つのグループによるエコロジカルなダンスと音楽を披露してくれた(そのうち4つの団体は賞金を獲得した)。ダンスも印象的だったし、エコロジカルな歌も素晴らしかった。(私たちは、反鉱山開発CDを作りたいと思っている。)
ちなみに、このイベントは、マンドゥリアコスの「命のための闘争戦線」と地域発展評議会によって開催された。私たちは、これらの団体、特に、大規模な鉱山開発によって脅威にさられている地域発展評議会とは常に一緒に活動を進めている。このイベントに関してDECOINは少しだけ資金援助をした。
その翌日のことだが、アセンダント・エクスプロレーションは、チャルワヤク・バホにおける拠点を失った。このコミュニティーは、数キロ(オウムたちが飛ぶ如し)しかフニンから離れておらず、アセンダント・エクスプロレーションが拠点として使っていた。ここは彼らが「モデル農園」として、人々に自分達は、鉱山開発をしているだけではない、農業の発展も行っているんだと見せるために買った土地があるのだ。このコミュニティーの多くの人が、アセンダント・エクスプロレーションに雇われ、このモデル農園で働いていた(約15名)。しかしフニンのイベントの翌日、その村において、新しい村長選があったのだが、アセンダント・エクスプロレーションが押していた候補者と一票の差で、「環境派」の候補が選ばれたのだ。
それはポリビオ・ペレス(反鉱山開発派の中でも一番先進的で、地域発展評議会の議長)の兄弟だった。アセンダント・エクスプロレーションは、雇っていた3名を、アセンダント・エクスプロレーション側の候補者に投票しなかった(本人、あるいはその妻が)として解雇した。あなたも想像できるように、このようなばかげたことは、会社と従業員の間に憎しみを生む。(どうかこの会社が馬鹿であり続けますように。)反鉱山開発派の候補が、鉱山開発賛成派の候補を破ったチョンタル・バホという村のそばでも同じようなことが起こった。今、村長選が軒並み行われているが、多くのコミュニティーでは、はっきりと鉱山開発反対と訴えている候補が選ばれている。
これは大して重要に思われないかもしれないが、実際はすごいことである。今まで、この会社は、これらのコミュニティーに何万ドルも「コミュニティーの開発」プロジェクトにつぎ込んできた。それには、道路設備、サッカー場建設、灌漑設備、学校用のパソコンから、クリスマスのお菓子まで。そして良心を買ってきたのだ。彼らにとって、この村長選の結果は、彼らのエゴと計画に大きな嵐を巻き起こしただろう。
そして数日後、30人ものマチェテ(山刀)と棍棒で武装した、いくつものコミュニティーの男女が、アセンダント・エクスプロレーションの鉱山開発を妨害したとしてポリビオを脅迫した。ポリビオは、アセンダント・エクスプロレーションの開発は彼らの所有する土地に悪影響を与えると感じているラ・アルメニアというコミュニティーをサポートしている。このことがコタカチ自治体の知るところとなり、アセンダント・エクスプロレーションはコタカチ郡の正式な許可を得ていないということで、これ以上の動きを禁止した。これは、コタカチ郡より、アセンダント・エクスプロレーションの従業員が、許可を取るようにと注意を受けた後のことだった。(しかしながら、丘の一面は完全に伐採されてしまっている。)今回は引き分けとなったが、とにかく誰も怪我をしなくてよかった。
私たちは、正確な現状はわからないが、どうも緊迫している。ポリビオは、過去数ヶ月に渡って、鉱山開発反対運動に対して、何度も殺人脅迫を受けている。これは国際キャンペーンを通じて、少しずつ減ってきてはいるものの、チャルワヤク・バホやその他のコミュニティーのおける村長選敗戦から復活したら、また始まるのではないかと思う。(このキャンペーンに参加してくれた人たち、ありがとう。これからもアセンダント・エクスプロレーションに対抗する支援をよろしく頼む。)
名誉毀損と中傷誹謗だとしてインタグ新聞、私たちのキトの弁護士、そしてポリビオは引き続き訴えられている。これに関しては、新しい情報はない。これは明らかに嫌がらせであり、少なくともインタグ新聞に関しては、エクアドルの法律によると、その会社に対する名誉毀損はない。DECOINが、その裁判にかかっている費用を支払っている。もしその裁判費用をサポートしてくれるなら、どうか連絡を。あるいは、直接インタグ新聞に連絡をくれるよう、お願いする。
(intag2001@yahoo.com)
話は変わって、今度は県レベルの話。次は、県の行政と鉱山開発に関しての話し合いを持つ必要がある。アセンダント・エクスプロレーションはこれを先日行っており、県のサポートを受けようとしている。しかし、県側は、反対派の話を聞くまで、この話にストップをかけている。脅威を受けているコミュニティーと郡の環境保全評議会一緒に私たちは、フニンにおける本当の影響を提示しにいく。楽しいものになるだろう。
実際は他にもいろんなことが起きているが、今書いたことが一番大事な現在進行形のものだ。もうあなたたちを退屈させたくないからこの辺にしておく。合衆国の一流の法律事務所から受けているサポートや、カナダのFriends of Earth、カナダのMiningwatchなどについての情報がほしければ、メールをくれ。
どうもありがとう。
カルロス・ソリージャ
DECOIN
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