プレス・リリース文:インタグ新聞に対する訴訟を取り下げる
アセンダント・エクスプロレーション社は、インバブラ県のコタカチ郡インタグに事務所を置くインタグ新聞に対する訴訟を取り下げた。アセンダント・エクスプロレーション社の社長、ポール・グリストにより、最後の最後でこの決断がなされた。これらの交渉と最終決定は、3月10日、イバラ市の刑事裁判所第十室にて行われた審問中に行われた。
2004年12月、インタグ新聞の編集部に対して、100万ドルの損害賠償を求める訴訟の通知が届いてから、つながりのある各報道機関や組織は、国内外で、世界の、そしてエクアドルの人々に、ある多国籍の鉱山開発企業が、その大多数はインタグの農民であるインタグ新聞のメンバーたちや協力者の口を閉ざそうとしている意図を知らせるキャンペーンを打ち上げた。結果として、会社役員や政府の役人たちは、30カ国にもおよぶ国々の人々から、世界中ほとんどすべての国の憲法や法律に明記してある表現の自由の権利に対する抗議の何百という嘆願書や署名書を受け取ることになったのだ。
そもそもインタグ新聞というのは、私たち地域の環境を守るために活動している組織や地域の人々により、またそれらの人々のために存在している。嘆願書を作成する決断は、多くの人々の間で議論され、同意がなされた。その提案書を作る分析には、民衆議会議長、DECOIN(インタグの生態系の防御と保全)の会長、コタカチ都市部青年会、インタグ新聞編集員、そしてムーニョス兄弟財団代表などの人々が参加した。このグループはインタグ新聞の弁護士のエドガー・メルロ
博士と経済社会権利センターのホセ・セラノ博士のアドバイスを受けた。セラノ博士は、汎アメリカ人権委員会に、アセンダント・エクスプロレーション社が開発を行おうとしている、銅が埋まっている地域、それと同時に人々が住んだり、あるいは森があるフニン村の無許可採掘権譲渡の違法性の提示を担当している。
鉱山会社による訴訟の取り下げの決断は、自然という絶対権力に対する戦略は謝っていたという暗黙の認識と取ることもできる。つまり自然を守るための戦い、インタグのような地域に住む人々の権利、それはつまり人類が必要としているもの、私たちが生きるために必要な、そして未来の世代に必ず残さなくてはいけない森や水を守ること、その必要性はかつてないほど高いのだが、それを踏みにじろうとしていることを認識したと。
セラノ博士はこの勝利に対してこうコメントした。「これはまだはじめの一歩に過ぎない。踏みにじられた権利に対して立ち向かう市民の意思を明確にするということのみを目指しているのではなく、政府やその請負人たちがいかに私たちの憲法や国際法に明記してある基本的人権を侵しているかを明らかにするため、そしてそれと同時に責任の所在を明らかにし、責任を取らせることにある。コタカチとインタグという地域は議論を交わし、将来のための基礎を築こうとしている
のである。」
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