フニン村とインタグからニュースです。
ポリビオ・ペレス(ワダアヤ注:インタグのコミュニティー発展評議会の議長)から今日電話をもらったのだが、鉱山開発会社が、フニン村の若い連中を24時間鉱山開発で働かせるために雇おうとしたという。この若い連中というのは、川に水浴びに行く途中だったそうだが、その彼らは、一人としてなびかなかったという。村は、鉱山開発会社に対して、より結束が固くなっているようだ。
フニンに土地を持つある人は、アセンダント・エクスプロレーションに土地を売らないかと打診されていたのだが、きっぱり「みんな安心してくれ。この土地はどんな状況になっても、あの会社には売らない。」と言ってくれたそうだ。
今日も聞いたのだが、インタグから3つか4つのバスが、コミュニティーの人間を乗せて、イバラ(ワダアヤ注:コタカチ郡のあるインバブラ県の県庁所在地)に赴き、県の行政の鉱山開発部に、鉱山開発への協力を要請するためのプレゼンテーションのサポートをしに行ったという。このバスを調整したのは、アセンダント・エクスプロレーションに雇われている者だ。しかし、目撃者にによると、そのバスは半分も埋まっていなかったそうだが。私だけがそう思っているのかもしれないけれど、人々は自分たちの価値観で判断し始めたような気がする。
昨日、DECOIN(ワダアヤ注:インタグの生態系の保全と防御という地元環境保全団体)は、アプエラ教区(ワダアヤ注:インタグの中心地)の区長とミーティングを持った。政府がDECOINにその活動に対してゴーサインを出してくれた後としては、とても実り多いミーティングだったのだが、全員一致で、インタグのコミュニティーで起きているコミュニティー内の分断の責任は、鉱山会社にあるという認識がはっきりした。先週の土曜日に起こったように、区の行政に関わる人間を差し置いて、アセンダントが会合を開いたことについて、区長は、アセンダントを訴えるつもりがあるということだった。
土曜日、さまざまなコミュニティーから100人もの人たちがイルビという地域に集まった。彼らは、行政がオファーした格安建築プログラムのミーティングに参加したのだが、アセンダントに雇われているヴィジャシスという退役軍人と汚職が発覚し、退職した元議員のロナルド・アンドラーデは恥知らずなことに、各省庁や政府の協力を得て、鉱山開発会社は発展事業を行うと大々的に発表した。いつもの手口、道路や橋建設やコンピューターの贈与だけでなく、なんと住民個人個人の家や大学、下水処理システムの建設も、アセンダントと行政の発展プログラムの名の下に提供されたという。高校がない地域には、特別施設を作るとも。
ここで言っておきたいのは、彼は決して冗談で言ったのではない。ちなみに、多くの人はこのショーに拍手していたそうだ。しかしこの盛大なショーの後、鉱山開発会社の発展プランに賛成する人の挙手を求めたころ、だいたい30%の人々のみだったということだ。ちなみにここは、DECOINは鉱山開発対象地域とは離れているので、あまり活動を展開してこなかった地域でもある。別の言い方をすると、鉱山開発会社がいかに広範囲に渡って活動しているかがわかる。彼らは鉱山開発対象地域であまり味方を得ることができていないため、インタグの中でもそこから遠いところまで対象を広げたのだ。でも私が思うに、これもうまくいかないだろう。
これらの会合に出席していた人々たちによると、ヴィジャシスは、みんなに行政もこのプロジェクトに賛成してくれているということを吹聴していたらしいが、決してそれに関する書類を提示しようとはしなかったそうだ。アンドラデ氏は、DECOINへ、何百万(ドルと言いたいらしい)を盗んだと悪態をつきながら去って行ったらしい。インタグ新聞もこの嫌らしいキャンペーンのターゲットになっており、この新聞の記者にこの会合において、退場を要請した。極めつけは、このアンドラデ氏は、環境保全やエコツーリズムに携わっているボランティアの外国人にも、観光客を自分達の手の内にしか留めておかないだとか攻撃をしている。
(ちなみに彼は、私たちのキャビンには来たことがない。)彼はこのカナダの企業による何十億もの詐取がかっこいいとでも思っているのだろうか。何を言っているんだろう。
嫌らしい攻撃は、公的に鉱山開発に対して異を唱えている私たちの先住民郡知事、アウキ・ティトゥアニャ氏やコタカチ郡自治体へも及んだ。その先導者であるアンドラデは、道路、下水処理施設や橋が建てられていないことをネタに、反自治体派を簡単に吊り上げたようだ。もしあなたが、多国籍企業が他国でどのように活動しているかを勉強したことがあるならわかるかもしれないが、彼らは筋書き通りに活動している。ただしアプエラで起こったように、さか火が起こるこ
ともあるが。
みんな、鉱山開発会社は、悪意を持って反対派をつぶそうとしている。そしてそれは区議会の弱体化も含まれている。行政が成し遂げられない基本的な公共サービスを提供したりすることによって、彼ら自身を救世主のように見せかけているのだ。ただし残念ながら、自治体のおかげですべてのコミュニティーには、ここ数年で電気が開通しているのだ。
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