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フニン続報:6/11、アセンダントへの「は?」な話

2006年6月11日更新

なぜエネルギーと鉱炭省はアセンダントに対して怒っているんだ?そしてコタカ
チ郡知事は、この会社にイラついているんだ?

(と、アセンダントの「は?」 な話)


「ゴールデン1とゴールデン2(注:インタグのフニン地域の採掘権)の衝突拡大
に憂慮するエネルギーと鉱炭発省は、インタグ地方におけるあなたの会社が起し
た社会問題については一切の責任を取らない。」
アセンダント鉱山開発会社の社長であるゲリー・デイヴィスへ宛てられた、エネ
ルギーと鉱炭省大臣6月6日の手紙の始まりはこのようなものだった。So starts
the June 6th letter addressed to Gary Davis, President of Ascendant, by
the Minister of Energy and Mines (in function).
6月3日のミーティングで起こったこと、それはアセンダントが計画し、アセンダ
ントが資金を出したことなのだが、それに関しては、それ以前起こったことも含
め、大臣は、アセンダント・コパーのみの責任であるとしている。6月3日、アセ
ンダントの代表が大衆に向かって訴えようとしていることに対してチャレンジし
ようとしていた唯一の人間だったロナルド・アンドラーデ氏は、アセンダントに
スピーチを阻まれた。教区自治体の区長とほとんどのインタグの団体とコミュニ
ティーに先導されている反鉱山開発派は、このミーティングをボイコットした。

そして大臣からの手紙はこう続く。いつか、そしてそのときだけ、アセンダント
が、アセンダント自身が社会的、あるいは環境上の公約を成し遂げたならば、大
臣は、鉱山開発プロジェクトの将来の書類を整えようと。アイタタタタ!

何回NOと言えば、いったいどんなふうに言えば、アセンダントはわかってくれる
のだろうか?
このような見掛け倒しの計画に加担するようなやつらが生まれ続ける限り、メッ
セージは伝われないのだろう。

コタカチ郡知事、デイヴィスとそのチームを拒絶する。

6月9日にコタカチ郡知事アウキ・ティトゥアニャ氏は、ダイミ・サービスとアセ
ンダント・コパーが虚偽をし、「麻薬密輸者」とかかわっていることを訴えてい
る4ページに渡る手紙**をデイヴィス氏とダイミ・サービスへ送った。これ以上
の悪い知らせがあるだろうか?

この爆発は、郡知事執務室で、ダイミ・サービスと行われたミーティングの結果
である。ほとんどのことは、知事からOKをもらうことができず、にもかかわら
ず、知事の背後でその大部分が行われたのである。デイヴィス氏とその仲間たち
が9日のミーティングに顔を見せたとき、知事はそこに出席するつもりはなかっ
たのだが、アセンダントとダイミに知事が会いたがっているというふうに勝手に
なっており、郡庁舎に伺いを立てることもなく、立場を設定し、すべての主導権
を握ってしまうのだ。

郡庁舎とその他の組織による拒否によって、デイヴィス氏とフアン=カルロス・
ベルメオ氏*(アセンダントのエクアドル支社代表)自分たちのグループ20名ほ
どを引き連れて他のどこかへ行くしかなかった。
**ティトゥアニャ氏からダイミ・サービスとアセンダント・コパー・コーポレー
ションへ送った手紙の全文をこの数日に手に入れる予定だ。


その手紙には、知事はそのプロジェクトは完全に無効であると言及している。な
ぜなら、それは基本的な憲法に背くものだからである。6月10日発行のラ・オラ
という新聞に(インバブラの欄に)、知事は、新任のカナダ大使との対話の中
で、大使はフニンの鉱山開発プロジェクトを「白い象(注:使い物にならないも
の)」とレッテルを貼っていたと語っていた。それにしても高い白い象がいたも
のだ。何しろ毎日高くなっていくのだから。前述したインタビューには、デイ
ヴィスの鉱山開発はインタグに繁栄をもたらすという主張に対する反論が述べて
あるが、知事はこう言う。「もし彼らがそんなに繁栄のことを心配しているので
あれば、カナダのことを心配するべきだ。カナダだって、貧困に苦しんでいるの
だから。」


アセンダントが、今年の1月から、すでに終わり、コミュニティーと共有したと
言っている環境アセスメントはどうなっているんだろう?何にもできていない!
最後に聞いたのは、契約は、エネルギーと鉱炭省によってまだ認知されてさえい
ないということだ。 法律上、契約が一旦認知されてはじめて、そしてそのとき
のみ、会社は環境アセスメントを始める許可が下りるのだ。しかしながら、エネ
ルギーと鉱炭省のお役人次第なのだが…。

*フアン=カルロス・ベルメオ、エクアドルのアセンダントの経営者、は数年前の
炭化水素部の長として興味深い経歴を持っている。この部は、エネルギーと鉱炭
省の一部である。2002年、エクアドルの国会公民反汚職委員会で、エクアドルの
アマゾン地方の石油採掘権の譲渡に関する徹底調査において、不正規の石油売買
におけるベルメオの関与が認められた。(アルコ・オリエンテとバーリントン・
リソーセス・エクアドル契約で保証された義務を果たすのに失敗した。)

反汚職委員会の勧告の趣旨は、政府に、この石油採掘の権利は無効にする依願す
ることだった。さて、ベルメオ氏の履歴書には、このことは書いてあるのだろうか?



(翻訳:ナマケモノ倶楽部会員 エクアドル駐在員 和田彩)

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