8月9日、環境省の職員が村にやってきました。
目的は土地所有権を申請している土地の調査です。
しかしこの土地はフニンコミュニティー保護区の中に
あります。そのため、環境省の職員が「この土地所有者を
知っているか。」「調査をしても構わないか」ということを話に
やってきました。
以前は強行に調査をしようとしていたのですが、彼らもフニンで
鉱山問題が深刻な問題であることを理解し、問題を起こさない
ためにとこのような態度を示してきています。
添付したような土地平面図をまず作成、その後土地所有権の
申請を行います。アセンダント社は申請書の作り方などよく
わからない村の人の代わりに、土地を売る意思のある人の土地
平面図を作成、申請を行っているものと思われます。
22日にはキトにある申請許可局に弁護士と共に行ってきたのですが、
新たに7名の人たちが申請をしており、97hもの土地に対しすでに
申請が下りています。平面図作成は1週間の間に作られていました。
しかし一部は保護区の中にあるので訴えを起こす予定ですが、
一つの申請書に対し5人の訴え人が必要であること。
また全ての資金にはだいたい$1000ほどかかるだろうことを
弁護士は言っていました。
本当に腹立たしいことですが、$1000の資金も持たない私たちが
守りたい土地は、次々に土地を買い占めていく略奪者の手によって
奪われていっています。
また先日新たに悲しい事実が発覚しました。
ナングルヴィという温泉のあるところは、郡の若者グループが
運営を任されています。
郡の持ち物でもあるこの場所では、鉱山反対のために
ミーティングや、女性グループのミーティングなど、
様々なミーティングが行われます。
ここで働く一人の青年は、そのミーティングの内容を全て録音し、
アセンダント社に売っていたと。一回のミーティングにつき$150。
またこれは事実として確認されていないことかもしれないので公に
言うべきではないのかもしれませんが、DECOINのメンバーの中にも
スパイがいるとのこと。この調子ではAACRIや女性グループの中にも
恐らくいるのではないかとささやかれています。
こうした事実自体も悲しいことですが、こういうことがあることにより、
誰もが誰かに対して疑いの目をもち始めるということがとても悲しい
ことだと感じています。
本当に、本当に彼らのやり方は卑劣で腹立たしいです。
(ナマケモノ倶楽部会員 エクアドル駐在員:横山理絵)
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