エクアドル鉱山開発問題
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エクアドル情報
日本のお母さんから、エクアドルのお母さん、そしてお父さんへ
2011年3月11日、東北地方を襲った大地震と津波の被害で、東日本は多くの犠牲者を出しました。その際、インタグから暖かいメッセージをいただき、地球の反対側に仲間が居る心強さを感じました。ありがとうございました。ナマケモノ倶楽部メンバーでも一部、津波や地震の大きな被害を受けた人たちが居ましたが、みな、なんとか一命をとりとめ、地域の方々やナマクラ仲間も協力して暮らし、田んぼや事業の復興などに取り組まれています。

地震と津波で起きた原発事故が放射能汚染を引き起こし、半年過ぎた今も、未だ収束の目処が立たず、何百年先まで残る放射性物質を、壊れた原子炉から毎日まき散らし続けています。誰も止め方の分からない、人類がこれまでに経験したことのない事態に、一体どうして原発を容認してきたのか、もっと大きく反対の声をあげてこなかったのか、子どもたちや世界の生態系に迷惑をかけるこの事態を未然に防げなかったのかを自問する日々です。特に小さな子どもたちの発ガン率が心配されるなか、日本政府は、 被爆の恐れのある福島の子どもたちを避難させることもせず、それどころか、経済のために、まだ停止した原発を再稼働しようとしています。

そんな日本で子どもを持つ私たち母親から、エクアドルのみなさんに伝えたいことがあります。私たち人間にとって、子どもを愛する親にとって、健全な生態系、つまり、綺麗な水、空気、土より大事なものは、やっぱりありません。また、大地や海、そこからとれる食べものといった、身近ないのちを信じられなくなることほど、悲しいことはありません。そして、お金、経済のために、子どもたちのいのちを大事にできない大人たち、社会ほど、醜いものはないと思います。

豊かさとは、お金ではなく、自分の属する生態系の命を信じて、その恵みを周りの人と分け合えることではないでしょうか。みなさんのうちの多くは直感で、または歴史の中から、それを知っていて、そしてそのために行動していると思いますが、私たちは、このような事態になるまで、気づかないふりをして過ごしてきました。そしてついに元に戻せないところまできてしまいました。

私たちは、現在の日本の状況を、これまでの文明のあり方の崩壊、終焉だととらえています。世界では、各地で通貨危機が起き、有限な資源のなかで、これまでの経済やエネルギー消費では、どの社会も持続していけないことを、肌で気づき始めました。まず 自分たちがサバイバルするために、また、先の世代がこれからも地球で暮らしていくために、根底から社会を変える、今は最後のチャンスかもしれません。

3/11後の世界におけるリーダーとなる国は、エクアドルだと思います。「いのちの基盤である自然を第一とする世界のパラダイムシフト」をエクアドルという国が、リードしてくれるものだと、私たちは確信しています。そして、その過程では、この10年間のインタグ地方における闘いと成功が日本だけでなく世界中の多くのコミュニティを勇気づけるでしょう。鉱山開発を断り続け、持続可能な農業、換金作物と自給農の両立、エコツーリズム、という小さな、でも確かなモデル、代替案を一つひとつ擁立していく姿勢。それはコミュニティの再生を目指す日本の農村においても大きな道標となっています。インタグのような態度以外に、この文明の危機から立ち直る方法はないからです。

私は10年前、まだ学生の頃、日系企業の鉱山開発を追い出した、 フニン村に滞在しました。人びとは、森にコーヒーを植え、ツーリズムのトレイルを整え、コミュニティで話し合いを持ち、一つひとつ、仕事を作り出していました。その頃、村に電気はなかったけれど、ロウソクの光にあつまって家族が語り合い、仲間と語り合い、質の高い時間を過ごし、大事なものをまっすぐに守っていました。日本の社会はインタグに比べて、なんて貧しい社会なんだろうと、そのとき思いましたが、子どもを持った今、またそう思います。3/11以降、10年前に学んだことを、日本の農村で実践しようと、九州の最南端に移住してきました。ここで、これまで通りエクアドルとフェアトレードでつながりながら、自給自足を目指していきます。周囲の人々は、インタグの話を聞いて、大変感銘を受け、コミュニティを再生する勇気を得ているようです。

私たちは、日本の国の政治がどうあろうと、3/11以前のマインドセットには絶対に戻りません。そして社会を作り替えていきます。そして、そう思ったときに、世界の最先端である、インタグの鉱山開発への反対という選択をこれからも支え、応援していきたいと思います。

どうか、インタグの空気、水、土、そして子どもたちが、この先の未来、ずっとそのままであれるように、大人の力を尽くしてください。


2011年9月

ナマケモノ倶楽部共同代表  藤岡亜美
■ご賛同いただける方は、下記の要領でお振込をお願いいたします。
・賛同金: 個人一口:2000円、団体一口:5000円
・振込先:郵便局00170−6−141662「ナマケモノ倶楽部」
  *備考欄に「鉱山開発反対キャンペーン」とご明記いただけると、事務処理が助かります。
・目標金額:5000ドル
  *約20万円集まっています。2011年9月6日現在。経過報告はナマケモノ倶楽部ホームページで公開していきます。

■お問合せ:ナマケモノ倶楽部:東京都江東区大島6-15-2-912
tel/fax 03-3638-0534 info@sloth.gr.jp
●「グッバイ アマゾン アグア!」とエクアドルで言って、15年。エクアドルの森林(ジャングル)は、ガラパゴス諸島に匹敵する観光資源。破壊するのは、もったいないと確信する!!!
(東京都・MS.H・Y)


●そのような生態系バランスを保っているエクアドルの貴重な自然を今又何故鉱山開発の名の元に破壊しようとするのでしょうか。断じて反対します。

一度破壊した森は二度とは再生しません。お金と引き替えにこの貴重な自然を売り渡してはなりません。森はいのちを持続的に生み出しますが、お金は有無は言わせませんが生むことは出来ません。未来の子ども達にいえ、未来の地球の人々の為に今あるエクアドルの貴重な持続可能性の高い豊かな生態系の住む森を守って下さい!
(東京都・MS.N・I)

●私はエクアドルの情勢や経済状況が分からないので、大きなことを言える立場には無いのですが、自然の摂理に反する鉱山開発には反対します。私の住む日本では、原発事故が起きました。未だに収束せず、今なお出し続けている放射能によって、水も空気も食べ物も土壌も植物も汚染されています。以前のような状態になるのに、何十年何百年かかるか分かりません。
原発事故は人災です。私たちが自然を蔑ろにし、経済成長という名の幻想の果てに行き着いて
起きたことのような気がしてなりません。それは鉱山開発でも同じだと思います。自然を蔑ろにすれば、いつかはその報いを受けます。是非、今一度鉱山開発への見直しを強く求めます。
(神奈川県・MR.Y・T)

●日本は「開発」「発展」の名の下、山や川や海を壊し、巨大な原発をたくさん造りました。3.11で暴走し始めた原発はもう誰にも止められないまま、今も放射能を拡散し続けています。開発と引き換えにしたものとは、貴重な自然だけでなく未来に続いてしまう人々の病気と死の連鎖です。もう嫌です。エクアドルがエクアドルのままであるように。日本のようにならないように。鉱山開発を止めてください。
(東京都・MR.M・K)

●エクアドルで鉱山開発プロジェクトによる環境破壊が懸念されていることを知りました。日本に居住する一市民として、私たちの失敗を教訓にしていただきたくメッセージをお届けします。日本は高度経済財成長期を中心に、環境を犠牲にしてGDPを増やすことだけ追い求めてきました。第二次世界大戦に敗れ貧困からの脱出は当然のことだと思います。しかし、赤ちゃんが成長し大人の身体になれば、それ以上身長・体重は増えないのが当たり前ですが、強欲な日本人は環境を破壊し続け、弱者を犠牲にしながら金銭的な豊かさ以外考えられない集団になりました。その結果、史上最悪の原発事故を引き起こし、事故発生以来半年が経過する今も終息の方法すら分からない状況です。チェルノブイリの経験から、今後膨大な子どもの健康被害が予測されます。また、これから先数十年、数百年も人の住めない所がでてくる可能性があります。社会の宝物である子どもたちが安心して暮らせる環境がなければ、いくら金があっても何にもなりません。目先の利益ではなく、私たちの子孫へ「みどりの地球」を手渡せるように、できることがあれば一緒に行動したいと思います。あきらめず動きましょう。
(熊本県・MR.H・K)


●自然から生まれたあなた方が何故、母なる大地を傷付けるのですか?100年かけて生い茂った美しい木々を目先の何かと引き換えに失ったならもう二度とその美しさを手にすることは無いでしょう。どうか、母なる大地と繋いだ手を離さないでください。
(福井県・MS.M・I)


●お金より命を!日本の原発事故は、お金(貪欲)がどれだけ命を、とりわけ幼い命をないがしろにしてしまったかをまざまざと見せつけてくれました。森の生態系は人の命と密接に関連しています。一度、破壊してしまった生態系は元に戻すのが非常に困難です。どうか、未来の世代のために生態系を壊すのを止めてください。鉱山開発を止めてください。お願いします。
(埼玉県・MR.K・F)


●私たちは、エクアドルの美しい自然や、子どもたちのまばゆい笑顔、コミュニティの助け合いといった「豊かさ」にいつも学んでいます。日本から地球を半周してエクアドルへツーリズムを企画するのは、日本ではすでに失ってしまった「豊かさ」に気づくためです。

地下資源を掘り出して得られる「豊かさ」は一時的なものです。一度汚されてしまった川は、削られてしまった山は、失われてしまった生態系は、もう元通りにはなりません。

私たちも、あなた方の国々からの資源がこれ以上搾取されることのないよう、暮らし方を変えていきます。ですから、みなさんも、パチャママ(母なる大地)への愛情を示し続けてください。連帯しましょう。
(東京都・MS.N・B)

●鉱山開発を進める人たちへ
あなた方は土壌は大切な資源だということを理解していない。鉱物の利益は、一時の食品などを買う事ができるかもしれないけど土壌こそが食べ物を作る永遠の価値がある貴重なものです。鉱物は掘り尽くしたらゼロ,土壌は永遠です、そして豊かな生態系も。どちらが価値があるか明白です。日本の足尾銅山は約100年前に開発され土壌が汚染されました。そして2011年、福島の原発災害で東北関東の一部も同じようになりました。命の源を失ってからでは取り返しができないのです。鉱山開発をやめてください!
(MS.H・N)

●わたしたち東京の市民は、みせかけだけの豊かな生活のために、東京から遠く離れた福島に原発を押し付け、そして事故を起こし、福島の人々の健康と未来を収奪しました。わたしたち日本の国民は、みせかけだけの豊かな生活のために、「南」の国々に債務と環境破壊を押し付け、資源と未来を収奪しました。債務に苦しむエクアドルが、鉱山開発や環境破壊ではない、エコロジーと人権に根ざした社会のモデルとなるために、私たちも日本と世界を変える努力をします。エクアドル政府にはフニンをはじめ開発周辺地域の人々の望む形での経済政策を要望します。
(東京都・MR.Y・I)

●私はこれまで、ナマケモノ倶楽部を通して、100名近い人々とともに、インタグ地方を訪れました。その人々は、学生であったり、主婦であったり、会社員であったり、教師であったり、普通の日本の社会の中で生きる人々でした。その100名近い人々はほぼ100%、深い深い、豊かな自然、命のゆりかごの母なる森を前に、感動し、涙しました。そして、何らかのインスピレーションを受け、自分たちの暮らしを見直すきっかけを母なる森からおみやげとして頂いたのでした。

世界の豊かな自然を軽視し、ぞんざいな扱いを当たり前のようにしてきた経済大国と言われる日本。そして3月11日東北大震災と、福島第一原発による原発事故による人災により、私たちはより早く、よりたくさん、より多くと進んできた大量生産大量消費社会のツケを今、払わなければならない状況に陥っています。それも、たくさんのこれからを生きる希望であるはずのこどもたちのいのちを引き替えに。「お金」をものさしに、自然環境をそしていのちを無視した、欲望最優先の社会をつくってきてしまったことを、私たちは今、猛烈に後悔しています。そして、今、「いのち」というものをものさしにもう一度持ち替えて社会を作り直すことができるか、もう後のない、非常に厳しい試練のときを迎えてしまいました。

奇跡とも言えるバランスで存在している自然環境を、汚染し破壊してしまった後、それを元通りにすることは生半可なことではありません。その事実を前に、日本中が今、呆然と立ちつくしています。我々は悪魔に魂を売り、神域に手を出してしまったかのようです。

どうか、インタグのその豊かな自然を、エクアドルの人々の、世界の人々のそしてこれから先を生きるエクアドルの日本の世界の子どもたちの師となり、母である場所として、残して下さい。この先、世界のサンクチュアリー、希望とも言える場所になっていくと思います。

人類にとって、いのちあるものにとってかけがえのない場所として、エクアドル・インタグの森を尊敬してやみません。
(東京都・MS.Y・W)

澄み渡る空 そよぐ風 吸い込む空気 潤う水 大地の恵み
あたりまえにあるはずのものが 今 日本ではあたりまえではありません
インタグの毎日の生活にあるあたりまえのものこそ 本物の豊かさだと実感しています
(静岡県・MS.R・Y)

●開発するのは何故でしょう?使う人が地元の人でないことは明らかです。それによって得るお金が魅力だけなのですよね?そのお金は地元の人々が幸せな生活を送るのに使われるのでしょうか?答えはNOです。恩恵を受ける日本人の私たちは今以上その恩恵を受けなくても生活出来ることを知るべきです。エクアドルの皆さん、ごめんなさい。私たちは豊かさをはき違えています。あなた方の豊かさを守り続けてください。
(東京都・MS.K・S)

●エクアドルの皆様へ
私が子供だった頃、日本は今よりゆるやかで、シンプルで、家族が寄り添って暮らしていました。私が成長するにつれて、便利なものが増えて、大人になったら、なくてもいいものまで増えて、命あるもの達の場所が小さくなってきたのです。なんだか息苦しい場所ばかりで、辛いときに、私はエクアドルから届いた、カブヤのベルトをつけます。思いを伝えたいときはタグアのネックレスの力をかります。森の精霊がいてくれるような、気分になります。すると子供だった頃を思い出して、幸せの本当の姿をエクアドルに重ねています。そして、ホッとするのです。いつか日本も本当の幸せな国になれるかもしれないって。体が弱くて日本から出たことのない私には、エクアドルは夢の国です。私だけでなく、世界中の、地球にとっての夢の国でいてほしいです。いつまでも、応援しています。頑張ってください。負けないで!!!
(千葉県・MS.K・T)

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